今朝の日経社説には、労働組合の全国組織「日本労働組合総連合会」、
通称「連合」についての内容が載っていました。
『連合は非正規対策の実行を』
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071013AS1K1200613102007.html
内容としては、
非正規労働者の問題に総合的に対処する「非正規労働センター」を設けるなど、
「非正規労働者や中小企業労働者への支援、組織化に最優先で取り組む」という連合が打ち出した方針と具体策について、一歩前進と評価するものだと思います。
さて、この連合の“非正規労働者や中小企業労働者への支援”、どうなんでしょう?
つまり、連合は誰のための組織なのか?
ボクも、“非正規労働者や中小企業労働者への支援”は日本経済が抱える重要な課題の一つだと思います。
でも、この課題を大企業の正社員中心の連合が、どう関与し、どう折り合いをつけようとするのか?
真面目にやればやるほど、現在の組織のメンバー(連合傘下にいる労働組合員)に対して利益相反になる気がしますし、
中途半端な関与が、非正規労働者等を望まぬ方向へ誘導する気もします。
そもそも、連合のこのような動きは、組織自体の生き残りのための迷走の一つではないでしょうか?
この社説には、「連合の組織人員は800万人を数えたが、06年6月現在で約665万人に減っている。1980年代初めまで30%を超えていた労働組合の推定組織率は昨年18.2%まで下がり、下げ止まる気配はない。」
と書かれています。
つまり連合自体が、以前のような力を失ってきているのが現状でしょう。
この数字から何を読むのか?
ボクは時代は「連合」を求めていない気がしています。
でも、「労働組合」が求められていないかどうかは分からない。
いま必要なことは、労働者を大括りにして、最大公約数的な問題を取り上げることではないと思います。
非正規労働者や中小企業労働者等は、「正規社員の連合」に融合するのではなく、
それぞれの雇用形態や立場に応じて、結束を深めるほうが重要でしょう。個々の課題を、大きな問題の中に埋没されないようにすることが大切ではないでしょうか。
みなさん、ハローです。ホディです。
今日、畑に行くと、コオロギの声が聞こえていました。
翅をすり合わせて出す音なので、声と言って良いのか・・・
まぁ、良いですね。
朝晩、さすがに寒くなって、いよいよ秋が深まっていきます。
秋のイメージはないんですが、
畑には、モンシロチョウが飛び、
そして、イチゴがなっていました。
イチゴには、大きく分けて、
秋から春にかけて収穫できる「一季成り」という種類と、
比較的年中収穫できる「四季成り」という種類があるようなんです。
四季成りの苗を植えたおかげで、
予期せぬ収穫を得ましたよ。
さて、今日、気になったニュースは・・・
同じく日経朝刊から、二つ。
まずは、「窓販全面解禁、銀行・保険の責任明確化・金融庁」という記事。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071014AT2C1300H13102007.html
保険商品を銀行が販売することになりそうなんですが、
その際、販売後のトラブル等、銀行と保険会社のそれぞれの責任を明確化するというもの。
金融庁の方針らしいのですが・・・
銀行と保険会社の間に、そんな風に責任の線を引ければ良いのでしょうけど。
責任はそんなに簡単に分割できない、と思います。
そして、「りそな銀、支店長廃止・大手銀で初」という記事。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071014AT2C1202Z13102007.html
「行員の法令順守の徹底など内部管理で支店長の負担が重くなっているため、内部管理と営業担当の責任者を分けて置くことで、顧客との接点を強化する」のだそうです。
内部管理と営業の責任を分割・・・
先ほどの金融庁の方針と似たような話ですよね。
負担が重いので、分割して、それぞれの責任者を置く、
そして、顧客との接点を強化する、って。
そんなに単純な話でしょうか。
ボクは、日ごろから、こう考えています。
「責任の分割」は、いかにも効率的な感じがします。
でも、分割しようとすることで、文字化されなかった責任が宙に浮く、
つまり、いわゆる三遊間が誰の責任でもなくなる、
あるいは別の誰かの責任としたくなる、
などという弊害が生まれることになります。
成果主義の最大の弊害もこの点だと思うんですよね。
責任は、複雑に絡み合っている・・・
そう認識しないと、責任を分割した結果、無責任が広がることになるでしょう。
ただ、労働組合さんも、自己の利益を追って
行くことは困難な時代になっています。
例えば、建設業界が、運送業界が、大きく言えば
経団連が。長年自己の利益を追ってきましたが、
今は、それが難しくなったということと同じでしょう。
かといって、自己の利益を追うことをやめて、もっと大きな立場から全体の利益をみなさいというのは
なんのための団体かということになりそうです。
それが良いかというと、それも難しい。(笑)
難しいですよね~
個人的には労働組合はまだまだ必要とされていると思います。正社員だからといって恵まれているとは限りませんから。
だからこそ、自らの利益は、自らの利益としてしっかりと労働者が結束して求めることは自然ですよね。
今回は、その個別の労働組合の上部組織である「連合」が何だかんだと・・・
今時、労働組合の存在意義さえ疑問視される中で、
さらにその上部組織が、、、
しかも自らの組織員ではない話に首を突っ込んで、、、
ボクには理解できないところです。
個々の企業の組合だけではとても力は発揮
できないし、かといって、上部団体でカバー
出来るかというとこれも難しいのでは。
今、個々の企業さんの組合はどの程度の力が
あるのでしょうか、知りたいものです。
例えば、賃上げに対して、例えば不当解雇に
対して、等々。
おっしゃるとおり組合は大変だと思います。
以前のように横並びで給与のベースアップが喜ばれる時代ではなく、
成果主義が定着しつつある中、「自分の給与」がどうなるかが気になる会社が増えていますからね。
「賃上げ」も「不当解雇」も、個々の問題になってきています。
そういう背景があって、労働者もあまり労働組合に興味がないのが現状なんでしょう。
ホント、労働組合にとっては大変な時代です。
「労働者のため」に何ができるのか?
存在意義が問われていますよね。
社員の中から選ばれて、数年間働き、そのあと
幹部社員となって、、、(笑)
さて、責任
ありとあらゆる場所において、責任が問題となり
責任を取る。取ると言っても、どう取れば許され
るのか難しい。首をくくってあの世に行けば
良いのか。(笑) 役職を去れば良いのか、辞職か
辞任か、各々が生活している訳ですから生活の
かてを失うのは家族にとっても大変だし。
誰もとりたくないです、当然。
ということで、責任取り係り職を高齢者になって
もらい、、、、。(笑)
幹部社員となっていく労働組合専従職員・・・
最近流行のいわゆる「キャリア」という意味では、労働組合は微妙かもしれませんので、
社内でのキャリアくらいは、、、
とも思いますが、そうなると御用組合と言われてしまうんですよね。
そういう点では、単一会社での組合は、とても難しい立場になってきています。大変です。
そして、責任と言われても難しいですよね~
人は寄り集まって生きていますし、
誰かの影響を少なからず受けながら生きています。
結果責任とよく言いますが、
結果の前には、原因があって、その原因の前にはそのまた原因がある、そして・・・
結果だけ問うても、実は不十分なんですよね。
それでも、誰かの責任としないと落ち着かない、
そういう世の中ですよね。少なくとも今は。
悲しい気持ちになります。
moto金田浩さんがおっしゃるように、
いつかは誰にでも訪れる老化によって、過去を振り返り、
そして、誰しも迎える死をもって責任を果たしましょうか。
人間総責任論とでも名づけましょうか。
こういう考え方も悪くないかも知れませんね(笑)。
うまいことを、おっしゃいます。
そう書きながら、前にも、書きましたか。
そうでした、責任は、最後に、とれますね。(笑)