玉造グランドホテル長生館からまたカラコロ広場にもどってきた。
時刻は15時なので食事をとりたい。カラコロ広場の近くにある和菓子の店、月ヶ瀬に和風ラーメンがあるのでここに入ることにした。ここは人気店で入店待ちだ。和菓子を買いにくる人も途切れない。しばし待って席に案内された。私は松江あごだしラーメンの大盛り756円,家内も松江あごだしラーメンのふつう648円にする。あごはトビウオのことだ。
和菓子も美味しそうなので団子も注文した。私は小倉で家内はイチゴだ。
家内がめざとく団子を2本えらべる抹茶セット810円をみつけた。抹茶も飲みたいとのことなので、団子2本からこれに変更してもらう。家内は食後に抹茶もたのしんでいた。
あごだしラーメンはさっぱり、あっさりとしていてとても美味しかった。岩海苔やネギの風味もとてもよい。いつも凝ったラーメンをたべているからシンプルな和風味が新鮮だった。団子もやわらかくて満足したし、接客もあたたかい。☆5点満点平均3点で4点。
また小船にのって移動する。船に乗るのはたのしいが、運営はのんびりしている。空席がある乗り合い舟がきたのに、係員の勘違いで通過させてしまったりする。それで怒る気にならないのは、旅先で私のこころがのびやかになっているからだろう。乗った小船の船頭さんは、方言で演歌を歌ってくれたので船内は大いにわいたのだった。
時間がおしてきた。松江には3日いる予定だが、もう日程の半分以上はすぎたのに、行きたいところの3分の1もまわれていない。松江は家内の希望できたので、ここからは優先順位の高い順にすすむことにした。第一希望は松江城内にある城山稲荷神社だそうだ。午前中もおりたふれあい広場乗船場からあるいてゆく。参道の階段を上ってゆくと山門の前にキツネがいる。ここはキツネが目的でやってきたのである。
微笑んでいるように見える門番のキツネ。
拝殿のまわりには無数のキツネが奉納されている。ここが家内ののぞんだ見所だ。
古い門番さんだろうか。ラフカディオ・ハーンもこの石キツネたちが好きで、通勤の途中に立ち寄っていたそうだ。
十年に一度おこなわれるホーランエンヤは城山稲荷神社の神事だそうだ。日本三大船神事のホーランエンヤは、今年開催されるそうだが、いつか見てみたいとおもう(後日NHKの番組でホーランエンヤを見ることができた。とても勇壮な神事だった)。
17時近くになった。この時間でもゆくことができるのは神社だろうと考えて、舟でカラコロ広場にもどってゆく。雨が強く降りだした。堀川めぐりも17時までなのだが、17時までに乗り込めば、お堀を一周してくれるようになっていた。最後の小船の船頭さんは、コンクリート橋の中で民謡をうたってくれた。橋の下でエコーがかかるので、よい声がさらにひびいてすばらしかった。拍手、拍手、だ。
車に乗りかえて、8キロほどはなれた松江市郊外にある神魂(かもす)神社にゆく。ここでは雨降りはやんでくれた。
神殿は日本最古の大社造りで、国宝に指定されているそうだ。すばらしい。でも市街から離れているからなのか、夕方だからなのか、ほとんど人がいないのが残念でもったいない気がした。
隣には稲荷神社もありキツネもいた。
手水場の柄杓が竹と枝を利用したもので、手作りのよい味がでていた。近くにある出雲かんべの里という伝統工芸と民話のきける施設にもゆきたかったがもう時間がない。今夜も宍道湖ふれあいパークに泊まるので車で移動する。
スーパーのラパン上乃木店があったので鳥肉の照り焼き、ノドグロの刺身、巻き寿司、あらびきウィンナーを買った。この手前からまた降雨がはげしくなる。セブンイレブンでサンドイッチやキムチ、蒸し鶏とザーサイも購入した。今日の気温は12℃、14℃、17℃、12℃と推移した。
ノドグロは上品な脂がのっていておいしい。ウィンナーはボイルするとメチャウマだった。本日の走行距離55キロ。雨粒がはげしく車の屋根をたたいていた。