7日目。福岡県吉志PAの朝。7時前に起床した。調子がよくない。昨夜は飲みすぎてしまったのだろうか。そんなこともないのだが。カップめんの朝食をとり出発した。東九州道で南下してゆく。高速道路は一車線の対面通行でたまに二車線となる。渋滞はないが70キロほどでながれていた。
大分県竹田市の長湯温泉にむかう。長湯は日本有数の炭酸泉で、去年利用してとても気に入ったのである。高速をでて途中にある水の駅おずるに立ち寄った。
ここは大量の水がわいている湧水地だ。
大勢の人が水汲みをしているので、私もここで水を汲ませてもらった。蛇口がたくさんあるので、ならばなくてよいのがここのすごいところだ。
となりには豆腐店の湧水茶屋がある。ここの豆腐がお気に入りなので、こちらで昼食をとると決めていた。
おぼろ豆腐300円と厚揚げ320円、揚げだし豆腐350円をたのむ。地鶏おにぎりは200円だ。厚揚げと揚げだしはできたてをだしてくれる。小皿の豆腐はサービスだ。
厚揚げがきた。
おぼろ豆腐はあまく、厚揚げは熱々のハフハフ。
揚げだし豆腐。水がいいから豆腐も美味しいのだろう。
レジにならぶ人たち。接客もあたたかい。☆5点満点平均3点で4、3点。
道の駅ながゆ温泉近くの御殿湯に入ることにする。朝から体調がよくないのだが、酔って薄着で寝てしまったようだ。風邪気味なのであたたまることにする。御殿湯は温泉療養文化館だそうだからちょうどよかった。料金は500円。
ガラス張りの明るい内湯と露天風呂があり、ゆっくりと身体をやすめた。冬のスキーで左足を痛めてもいるのでこちらもよくほぐしておく。御殿湯は炭酸泉ではなく、茶色の金気のつよい泉質だが飲泉できる。のんでみたらひどい味がしたが、胃腸によいそうだ。湯上りに休憩室で休んでいると、御殿湯の食堂は近くにある店から出前をとるようになっているのに気づく。共存共栄のよいシステムだなと感心した。
川原には自然と湯がわいてくるというがに湯があったが、この日は湯がすくなかった。
観光案内の看板をみて神角寺(じんかくじ)にゆくことにする。
深い山の中にあるのだが、ナビは車で入りたくない、狭くて急な道をゆけという。そのルートは嫌なので、案内看板にしたがってすすむが、こちらも舗装林道のような山道だ。途中でキジが飛びだしてきて急ブレーキをかけたり、寺の手前700メートルはコンクリート路面の急坂だったりして、ひびりながら到着した。
茅葺の本堂のあるお寺だ。ご本尊は千手観音だそうだが、17年ごとのご開帳なので、残念ながらお姿を目にすることはできなかった。
今夜は水の駅おずるに泊まることにする。神角寺から細くて険しい舗装林道をつないで山をくだり、スーパーで牛肉と豚肉、野菜とスイカ、太刀魚の刺身と湯葉などをかってきた。太刀魚の刺身が淡白でおいしい。
刺身や湯葉をたべたあとは、ジンギスカン鍋に野菜をのせて、
ジンギスカン風に肉をやく。
味つけは焼肉のタレである。牛肉よりも豚肉のほうがジューシーでおいしかった。
しかし食材を買いすぎてしまった。食べきるのに苦労してしまう。
水の駅おずるは空いている。車中泊をしているのは我々のほかに1台いるだけだ。それとたくさんのツバメたち。走行距離197キロ。