2023年12月10日。ポツンと一軒家というテレビ番組で、北海道にある芽登温泉がとりあげられていた。芽登温泉のまわりには林道がはしっているから、この地域は何度もおとずれている。しかしタイミングがあわなくて温泉にははいれていない。ここは長年の宿題になっている、いつかつかってみたい温泉なのだ。
上の地図は林道ツーリングガイドブックから転載した。芽登温泉周辺の林道はまよいつつ走破している。入口はみつからないし、ミスコースも連発した。スムーズに走れたことはないのだ。
2017年の北海道ツーリングではじめて芽登糠南林道にむかった。最初は上士幌から国道273号線を北上し、道道486号線にはいって芽登川林道にアクセスしようとした。しかし林道の入口がみつけられず、道道88号線の芽登温泉の入口、当初の予定の反対側から林道にはいった。上の画像がその入口だ。
道道から芽登温泉までは幅広のジャリ道だ。
温泉をすぎると道はせまくなり、路面は草が生えるようになる。通行量はほとんどないようだ。
林道ツーリングガイドブックによると、林道の出口まで12、3キロとある。入口からの走行距離が12キロになったのでそろそろ出口かとおもっていると、通行止めにでてしまった。
つきあたりは『南クマネシリ岳登山口入口』とあり、道は右にまがってつづいているが、ロープで閉鎖されていた。ここまできてルートをまちがえていたことにきづく。ヒグマのでそうな深山にひとりでいるから、すぐにもバイクで引き返したいが、冷静になれと自分に言い聞かせて、林道ツーリングガイドブックでルートを確認する。すると芽登温泉をすぎて糠南ダムで左折するのを見おとしていた。なんてことだ。凡ミスである。焦っていたのだがつとめて慎重にUターンした。
糠南ダムまで引き返してみると、丁字路があり、ルートはこちらのようだ。上の画像の奥からもどってきて、左がただしいルートである。
ここには巨岩の滝の案内もある。その入口をとおってきたが、滝は林道から笹薮の中の道をあるいた先にあるから、熊がこわくてとてもゆけないとかんじられた。この時点で時刻は16時になっており、夕刻のヒグマの活動が活発化する時間に山の中にゆくのは賢明でないから、下山することにした。
翌日。リベンジにやってきた。昨日まちがえた丁字路にはいって山をのぼってゆくと、深ジャリのものすごい激坂となった。こんな道はすすみたくないと思うが、急坂の途中でバイクをとめるわけにはいかない。斜度がおちつくまでがんばるしかないと走り続けると、左にゆく支線があり、坊主山林道と看板がでていた。
やがて上りはゆるやかになった。そのまますすむと丁字路にでた。
上の画像の奥からやってきた。丁字は左にゆくのである。
丁字路を左におれてゆくと5キロほどで鹿よけゲートがあり、そこをぬけると道道486号線にでた。
2019年は道道486号線からアクセスし、温泉にはいろうとした。
芽登川林道の案内がたっている。距離は約10キロだ。
林道にはいってゆくとすぐに鹿よけゲートがある。
この時は路面に砂利がはいっていた。
林道は芽登川にそってゆく。
なんだかおかしな感じになった。5キロほどで丁字にでるはずなのに8キロほど走ったのにみつからないし、山が深くなってきた。これはおかしいと引き返す。
分岐はひとつあったが工事現場にむかう道だ。
もどってみると丁字路を見落としていた。
丁字には芽登糠南林道の看板がたつ。
林道脇にたっていたこの看板に気をとられて丁字を見のがしたのだ。
芽登糠南林道にはいってゆくとかなりの急坂だ。砂利も深い。前回反対方向から来たときにはかんじなかったが、きつい上りだった。
そしてこの先に激坂の下りがあるぞとみがまえてゆくが、たいしたことはない。
どうやら上りは急に感じられやすく、下りは逆にゆるやかに見えるようだ。
ミスコースをしつつ芽登温泉に到着したが営業時間の前だった。
風呂は10時半からでこのとき9時前だったと記憶する。
気のみじかい私はそんなにまっていられず、また来ればいいさと走りだしたのだ。
あれから5年がたってしまった。
いつか芽登温泉につかりたいとおもっている。勝手知ったる林道をとおって。
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