9月2日。土曜日。数日前に福島の原発が処理水の放出をはじめると、中国が日本の海産物の輸入を禁止した。風評被害が懸念されるので、福島県に刺身をたべにゆくツーリングにでることにした。こんなことでしか応援できないからね。自宅を出発して茨城県古河市の道の駅、まくらがの里こが、で休憩する。時刻は8時半だがすでに暑い。日差しもつよくなっていた。
となりに停まっていたのはスズキGSX750Eだ。雨ざらしになっていたバイクを動くようにしたのだろうか。艶のない車体にやぶれたシート、腐食しているエンジン、錆びの浮いたボルトが目につく。でもまだまだ走れそうだった。
茨城県の県道と国道をつないで道の駅常陸大宮かわプラザについた。茨城の田舎道の左右には畑がひろがり、平屋の家が目について、藁葺の屋根ものこっている。そして小さな山を度々こえてゆくから、暑さもやわらぐルートだった。今回のツーリングではDR650をつかうつもりだった。しかしDRはフロント・フォークのフォーク・ブーツとステム・ベアリングの交換がおわらなかったので、セローを相棒とした。
かわプラザにいたのはスズキGT750だ。貴重な旧車なのに族車仕様だよ。茨城は独特の感性をもっていて、最近見かけなくなった暴走族風の若者がバイクで走っていたりする。久しぶりに悪そうな男の子を見て、この時代にまだいたのかとおどろいてしまった。
大子町で給油をした。燃費は47、9K/L。茨城の最高気温は32℃の予想だ。今日は晴れだが明日の夕方は夕立があるかもしれない。それをよけながら走りたいとおもっていた。
いつもは通過してしまう矢祭山にたちよった。国道沿いに駐車場がありセローをとめる。前には鮎の塩焼きなどを売る店がならんでいて、観光客でにぎわっていた。
暑さで山は上れないから久慈川にいってみた。川は鮎がたくさんいそうな清流だ。きれいに整備されているがほとんど人がいない。
このあたりは鮎が名物で食堂もある。しかしここは茨城なので、今回は福島の店を利用することにして先にすすんだ。
福島県塙町にはいるとお食事処・富久というお店があったのでここに入ることにする。時刻は13時になっていた。
富久は和風の大衆食堂でいろいろとメニューがある。ラーメンやそば、うどんとミニ海鮮丼のセットが人気のようだが、とんかつ定食1200円をチョイスした。
とんかつ定食は手早く提供された。
とんかつは万人うけのするものだが、味噌汁が抜群においしかった。豆腐となめこなどの具沢山の汁で、とろみがつき、だしがきいていた。メニューにはカツカレー定食という料理があった。カツカレーではなく、カツカレー定食だ。とんかつ定食のカツにカレーがかけてあるのである。ごはんは別盛りだ。これがめずらしくて気持ちがかたむいたが、ノーマルなとんかつ定食にきめた。因みにカツカレー定食は1350円だった。
ご本人の勝手ですが、
貴重な初期モデルのジーナナ可哀想
今回は福島の海産物をたべにいってきました。いわきは空いていて、風評被害が感じられました。
ところでGT750ですが、これはないよなと思ってしまいました。ご本人の勝手なのですが。