宝生久弥 Hisaya Hojo

遊歩道に置き去りのロッキン・チェア

時代性はポップという言葉の中ですごく大切な要因のひとつだと思う。その時代にとってのスタンダードなものは人々の生活にも入っていきやすいが、こと、新しいことというのはなかなか入りずらいというのが現実だ。でも、新しいことっていうのはすごく意味がある。いわゆる発明がそれだ。昔から自分も人のやっていないことをやる、まだ誰もやっていないことをやるっていうのは、創作活動また、自分の人生にとって大切にしていることのひとつなのだが、新しすぎて誰にも理解不明な、傲慢な新しさでは意味がない。そうではなく、時代性を強くもった新しさっていうのが新しいことをするにあってすごく大切だと思う。誰も新しいと気づかない新しさは当然、誰にも伝わらないし、又、本当の意味での『新しい』という意味そのものの機能はみたしてはくれない。新しさにはわかり易さ、伝わりやすさもすごく大切である。それはポップという言葉イコール時代性という部分にもすごく繋がってくる。と、僕は思う。

東京に出る前に4年弱サラリーマンをしており、そのときにしていたお仕事がシステムエンジニアだった。システムエンジニアというと、かなり広い意味になるんだが、(デザイナとならぶくらい、意味がひろい。。。)僕がやっていたのは、いわゆる工場にある生産ラインの工業ロボット/自動機の設計、製作である。「お客様が求めるスペックを満たす。」これも、またその工場に「新しいものをもたらす」という意味では同じだと思う。お客様の要望に対し技術的、予算的に可能なことをするという中にも新しさっていうのは必要で又、重要だったりもする。

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