2004年冬、東京ミレナリオにて行われた『スノーメール』。携帯電話で撮った写メールが巨大スクリーン、巨大ビジョンに雪のように降ってくるという、ユーザー参加型のインスタレーション。(2004年12月24日から、2005年1月元旦早朝まで、東京国際フォーラムにて)
宝生久弥は、音楽と携帯電話のQRデータ反応時の効果音を担当。
僕にとって地元を離れ、最初に音のお仕事として関わらせてもらった作品です。音楽に関してはアナログ・シンセを用いた音色で、とにかく「冬」と「雪」を意識して作曲しました。アート・ディレクタも同郷出身の為、「あの、東北の奥深い冬の感じを音で出してほしい!」という言葉で僕自身スイッチオンして、とにかく本当の雪や冬のもつ奥深さを出そう!とイメージして制作に取り組みました。グラフィック、アートそしてストーリーを担当した市角壮玄 氏と最初にお仕事をした作品でもあります。
補足になりますが、北の冬というものには、その中には何があるかわからない深さがあります。それは、怖さでもあってファンタジーでもあります。妖怪伝説や奇々怪々なストーリーが冬に隠れているというのも、それだと思います。とにかく冬っていう奴は奥深い!それは人々に想像をさせてくれる、季節がつくった隙間かと思います。(だから雪は白いし、透明なんではないかと本気で思っています!)
それらを、音で表現するっていうのは今回がそのスタートで、一生かかってやっていきたいなって思います。大切なテーマのひとつです。
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