私が10才だった、遠い昔の記憶・・・
私が育った町、家は山の中にあり、10才までそこに住んでいました。
畑や田んぼがあって、小道は砂利道でした。
田んぼの間には、小さな川があり、小魚たちがいました。
田んぼの間の小さな水路には、オタマジャクシやドジョウがいて、
少し離れた隣の家の子供たちとよく遊びました。
田んぼでは、いろんなトンボを竹ぼうきで捕まえたり、
川では小魚、水路ではドジョウ、夏になれば、セミも・・・
山では木にぶら下がったり、斜面を登ったり、季節毎に、田んぼでよく遊びました。
その子供達の中に男の子で、私より一つ年下でしたが、いつも一緒な幼馴染みがいました。
10才の夏、私の実家は、同じ町でも別のところに引っ越すことになりました。
その幼馴染みと別れた前日の記憶が淡く残っています。
いつも私達は、近くのお墓でもよく遊んだのですが、
その前日は、お墓で二人で会って、酸っぱいスモモを取って一緒に食べて別れを惜しみました。
翌日、私達は別れて、別々の生活になり、その子とも顔を見かけても
もう遊ばなくなり、遠ざかりました。そして、その時代は過去の事となりました。
あの日はもう遠い昔の記憶ですが、もしも時間戻れるなら、
もう一度、あの頃の故郷に行き、今はいない子供達の顔を想えたらいいのになあ・・・
ふと、遠い淡い幼な心、懐かしく感じます。
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