北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

「牡蠣まつり」のご報告

2015-01-13 11:51:14 | 活動報告
 みなさん。牡蠣の大好きなとどです。
 先日、「中華バル ゆんろん」で開催した「牡蠣まつり」の報告です。
 当初9名の参加予定でしたがインフルエンザでダウンした方、仕事で急に来れなくなった方、何の連絡もないままの欠席者もいましたが、当日参加の方もいて、都合7名で実施しました。
 サロマ湖産の生ガキを含んだ前菜3種盛からスタート。(以下、順番は怪しいです)牡蠣と牛蒡のフリッター。牡蠣の中華風オムレツ。牡蠣飯。牡蠣と白菜の雑炊切りたんぽ仕立て。いずれの料理にも、牡蠣のエキスが上手に使われていました。全体的に塩味は控えめで、その分牡蠣の旨さをストレートに味わうことが出来ました。これで3,000円(税込、飲み物別)ですから得をしたように思います。
 私は、牡蠣以外にもいろいろなものが好きな、というかただの食いしん坊ですので次はどの季節にどんなものでやろうかと思っています。今回参加できなかった皆さん。次回は新たな食材で、ぜひ参加してください。(とど)
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ダージリンのファーストフラッシュをいただきながらお話をしました。

2015-01-13 10:25:29 | 活動報告
 13日はたまたま「今日は紅茶にします」というHさんと、「コーヒーは飲めません」というTさんがお客様でした。そこで、用意してきたジャンナッツという会社のダージリン・ファーストフラッシュにしました。紅茶ですから発酵はしているのですが、まるで緑茶のような味わいです。お茶請けはボン・ヴィバンのベリーのタルトでした。
 しかし、吃音カフェのメインは「皆様のお話」です。Hさんは一度離職された経験がある方。Tさんはこれから就活が始まる方。私は再就職2年目。それぞれのキャリアがまったく別です。共通点は吃音です。
 Tさんは現在専門学校で学んでいらっしゃいます。ことばの教室へはいらしゃったことがありません。今までの学校生活では小学校時代は先生に配慮してもらって授業中は音読等が当たらないようにしてもらっていたそうです。中学校時代は何の心配もなくしゃべっていた。そして専門学校になっていよいよ実習があり、就活が始まろうとするときに自分の進路について、吃音との関係で不安になられたようです。
 Hさんは前職での吃音にかかわるストレスが原因で離職され昨年から採用された職場では「何のストレスもありません」とおっしゃっています。ただ、仕事に関する話をしていて、伝えるべき内容をちゃんと整理して話すのが苦手な自分に気づかれたということでした。
 わたくしは「とど」は中学校時代が一番大変で音読は拒否していた。小学校のころですが、社会の授業で「何ページから何ページまであてるので、今読む練習をしていなさい」と先生から言われたことがありました、私もみんなと一緒に声を出して練習をしていました。と、自分が当たるなどということは全く考えていなかった私の耳に「はい、南次、読みなさい」という先生の声が聞こえてきたのです。その瞬間私の舌は凍りつきました。まったく読めないのです。不思議がる友達の声だけが妙に耳に残っています。「お前さっき、読んでいたのに」
 電話、会話、仕事上のやり取り、いろいろなところで私たち吃音のある人たちは、スムーズに話せない、言葉が出てこないということで困っています。そのことを指摘され、責められ、治してこい、やる気がないからだと言われたりします。無音状態の電話に待ちきれなくない相手が「モシモーシ」と繰り返している声を何度も聞きました。私たちのコミュニケーションは、うまくいかないことの連続のようです。普段は言い換えをしながらでも結構スムーズに話しているTさんはこのギャップに傷つくことがあったり、かえって不安が大きくなるようです。普段の会話では95%はスムーズに話しているのではありませんかとうかがったところそうだとのことです。残り数パーセントではないのです。その数パーセントは誰にとっても大事な電話、プレゼン、ゼミ、商談。だれにとっても簡単な会話、音読、雑談です。その数パーセントの「発話」がスムーズでないことが、Tさんにとっては今課題ですし、私にとってもかつては大きな問題でした。仕事全体に占める人と話すことの割合が多い方で、なかなか言葉がスムーズに出てこない方々にとっては本当に大変なことだということは、吃音のことをあまり知らない方でも想像するに難くないことだと思います。吃音のある方々にとっては心が痛む思いをすることではないでしょうか。
 今すぐに解決できる魔法のことばを私は知りません。ですが「こうして、吃音のことを話せただけでもよかった」とTさんにおっしゃっていただき、ありがたいと思いました。きっと皆さんも同じようなことでお悩みのことと思います。その悩みを分かち合いましょう。

 次回は1月19日(月)の午後7時から9時までです。お話をしたい方はぜひおいでください。会場は同じ、札幌エルプラザ2階にある札幌市民活動サポートセンターの打合せスペースです。早く会場に行ける方がいらっしゃればテーブルを2つ分くらい確保しておいていただけると助かります。
 ところで、センター試験が来週ですね。受験生の皆さん、風邪やインフルエンザ、ウィルス性の感染症などにお気を付けください。皆さんが実力を発揮できますようお祈り申し上げます。どうぞ吃音にめげないでください。(とど)
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