北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

1月19日のマンデーナイト吃音カフェ・・・静かな夜でした・・・

2015-01-19 20:54:48 | 活動報告
 1月19日(月)の夜はとても静かな夜でした。いつもは若い学生さんたちの声がブーンとうなっている札幌エルプラザの打合せコーナーです。ところが今日はとても静かでした。人は少ないし、大きな声を出す人もいませんでした。
 吃音カフェも実は私一人でした。ゆっくりと伊右衛門のほうじ茶をティーバッグで淹れて、おかきをいただきました。たまにこういう夜もいいですね。
 というわけで、ちょっと考えさせられることもありました。
 私の吃音は小学校に入ってからのようです。幼稚園では全く話すこと自体で困った記憶はありません。話すことで一番苦しかったのは中学校のころ。自意識も過剰な頃です。だんだん楽になっていったのは高校から大学の頃。人前で話したり、歌ったりという経験が助けになったようです。ですが、それで自分の人生において吃音が全く問題にもならなくなったというわけではありませんでした。常に言い換えをし、責任を問われるような場はできるだけ避けていました。これは仕事についてもそうでした。
 で、今は?
 吃音はここ5年くらいの間に少しずつ増えています。連発も、伸発もそして難発もあります。他の人からの評価ではなく、自覚です。でもそれを避けたり、逃げたり、あるいは吃音のある自分を呪うようなことはありません。喋りずらいことはあるのです。何が変化したのでしょう。
 言友会に入ってからの確実な変化はいくつかあります。一つは自分がどうやって吃っているか分かった。二つ目は吃音のことを遠慮なく話しあう仲間が出来た。そして三つめは吃ってもいいと思う気持ちが最近芽生えて来た。うーん・・・ちょっと芽生えは違うかな。吃っている自分を受け容れるようになってきたのかな。この年で。
 変化はまだある。全国に知り合いがたくさんできた。それもキーワードは「吃音」。吃音のある仲間という狭い話ではない。「吃音」というキーワードを真ん中に、周囲に様々な人がいるということが分かったのです。吃音のある人の保護者、配偶者、子ども、先生。吃音の研究者、支援者。吃音で悩んでいる人、吃音を研究している人、吃音を報道する人、吃音治療を仕事にしている人・・・。でも、まだ会っていない人たちがいます。会いたい人達と言った方がいいかも知れません。
 吃音のために、自分が思うように働けなかったり、勉強ができないと感じている人たち。まだ、合っていない、仲間です。吃音カフェだけではなく、言友会では例会をしています。札幌、旭川、室蘭、帯広でも。どうぞ、私達に声をかけてください。私達は、訪れて下さる方々の声に耳を傾けます。

お知らせ
 さて、次回は1月26日(月)の午後7時~9時です。会場は同じ札幌エルプラザ・市民活動サポートセンターの打合せコーナーです。オープンスペースですので、少し騒がしいですが、かえって話している内容は他には聞こえないと思います。じっくりと話せると思います。
 お忙しい方は、いらっしゃる時間が7時半、8時になっても大丈夫です。お茶を飲んで帰られてもいいですよ。皆さんの自由なお越しをお待ちしています。(とど)

 *ところで、2月9日(月)ですが私は時間に遅れる可能性があります。2月7日(土)から利尻島に行っているからです。行けるかも心配ですが、時間通りに帰ってこれるかも、ちょっとだけ心配です。どなたかに会場に6時半頃までに来て頂いて場所を取っていただけると有難いです。可能な方は、直接とどにご連絡をください。あるいは、このブログにコメントをお寄せ下さっても結構です。よろしくお願いいたします。
 
コメント
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