「**日、山に行けそうなんだけど、どうだ?」
「丁度いい。俺もその日、空いっだ。」
T氏からの連絡である。
早速、A氏にも連絡を入れると、A氏も大丈夫そうだ。
この3人での同行は、今年2回目。 半年ぶりだ。
同行の回数は、さすがに少なくなってきた。しかし、
何より、40年以上同行を重ねて、いまだに一緒に遊びに行けるというのは、幸せなことこの上ない。
いつまで続くか分からないが、大切にしたいひと時だ。
しかも、今回が今年最後の山遊びになるのではないかと思うと、感慨もひとしおだ。
そうは言っても、我々の行動パターンはいつも通りと決まっている。
夜明けとともに行動できるように、準備、集合をして目的地に赴く。
これは、春だろうと秋だろうと変わらない。
予定地に着いて身支度を整える。
そして、明るくなりかけた山に分け入るのだ。
ただ、今回は、何やら、A氏もT氏も山用の長靴を準備したようだ。
「川を渡るようなときは使えないかもしれないけど、履き心地もいいし、丈夫なんだ。」
「森林組合で支給しったんだ。」
へえ、新たな秘密兵器が登場してくるんだね。
この冬の間に調べておく価値がありそうですね。
身支度が整ったところで、予定通り森に分け入る。
すっかり葉を落とした森を進む
さて、1か月前は、全然出ていなかった倒木だ。どうなっているかな?
ムラサキの君は、まだ残っていた
キノコの方はどうかな?
おおっ、出始めた!
ツブが小さくて、ちょっと迷うところなんだけど、次のチャンスが巡ってくる可能性を考えたら、採るしかありませんな。
3人で、上中下に場所を分けて採り始める。
この手のツブナメコは、丁寧に採らないといけない。
下手な採り方をすると、ナメコの菌が育つ『樹皮』そのものを痛めてしまうだけでなく、持ち帰ったときにゴミだらけになって後始末の苦労が何倍にも膨れ上がってしまうのだ。
その点、この3人だと百戦錬磨。余計な心配はいらない。
少々時間がかかってしまったが仕方がない。
ここで戴かなければ、どこで採るという感じの木だった。
マタギは、既に満足。
森に朝日が降り始めた
紅葉が終わっても森は美しい
相変わらず高品質のムキタケ
ここはT氏にお任せ
そこここにナメコが出始めたんだけど
高い場所にはヒミツ兵器
この棒の先に何があるかは秘密。ただ、言えることは、
「なるほど、考えたね!」
ということかな。
もう十分だ。
はるばる遊びに来てくれたT氏も満足している感じ。
来年の再会を約して別れる。
「今年は、これで終わりかな。」
「うん。また、来年かな。」
A氏とも別れると、ちょっと寂しさがつのる。
山の神様、今年一年間、本当にありがとうございました。
そして、1年間一緒に遊んだ仲間たち、お互い、無事に年を越せそうなことに感謝です。
また来年もよろしく!
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