世の中には時々真剣に趣味に向き合う人が偉大な発見をする事があります
それをこの「乾燥南天」で昔から殆ど不治の病と思われていた錦鯉の「穴あき病」を治す方法を発見した寿司屋さんがいます
この寿司屋さんは去年廃業してもう寿司屋さんでは無いのですが・・・
趣味で錦鯉を飼っていて・・・その錦鯉が穴あき病になって次々死んでいく時・・・
カウンターに並べているネタの下に南天の葉を敷いている事から・・・南天の葉の効果に興味を持ちます
僕らの子供の頃、冷蔵庫も無く氷も一般的でなかった時代に・・・魚を進物にする場合には必ず南天の葉を載せていました。
良く鮎を届けていた僕は・・・子供心に「色合い」だと思ってたんですが・・・
そうではなく南天には強力な殺菌作用がある事を昔の人達は知っていたのです
そしてその殺菌作用に気づいた拓寿司の社長は・・・
もしかしたらこの南天で錦鯉の穴あき病が治せるかもしれないと・・・研究を始めます
そして三年・・・遂に不治の病とまで言われた重度の穴あき病まで殆ど治せる濃度や方法を発見するのです
今まで穴あき病で貴重な有名錦鯉が次々死んでいたのが・・・今は殆ど助かるようになりました
趣味でも一生懸命すると言う事は・・・この様な偉大な発見にもつながる事があると言う事です。
実際これが人間の病気であれば・・・・この発見はノーベル賞ものだと僕は思います
まだまだ一般的には知られていませんが・・・とにかく凄い凄い大発見なのです。
そしてその穴あき病の初期段階であると昨日気づいた我が家の錦鯉
発症してるのは最後に買って来た20匹だけですが・・・同じ水槽に入ってる100匹以上の錦鯉に感染してる可能性は大いにあります
そこで・・・とにかく発症している20匹を朝一番に水槽から掬い出す事に
と言っても・・・昨夜は殆ど寝ずに対策を考えたりそれなりの手当てをしてたんですが・・・
そしてその発症してる20匹を何とか救える事が出来たら・・・他の錦鯉に感染していても救える方法がある訳ですから・・・
今朝の九時から乾燥南天治療を始めました
実は去年に錦鯉に興味を持ち始めた時・・・この拓寿司社長の大発見を知り、もしもの為にと南天を収穫して乾燥させてあったのです。
しかし少しの量だったので・・・室内に持ち込んだ20匹の錦鯉の治療には充分ですが、外の大きな水槽には足りません
そこで朝から・・・親戚や友人に電話を掛けまくり・・・南天の葉を採らせてもらう約束をして・・・
必死で収穫した南天はお陰様でこの様になりました(この奥にコンテナに詰め込んだ南天もあるが写っていない)
そして・・・これを葉っぱだけに整理したら・・・
この様にコンテナに三杯以上となりました
そして現在それを扇風機の風を当てて乾燥中です。
今回の治療までには乾燥できないと思いますが・・・生でも目方を多くすれば治療は出来るそうですから・・・
とにかく今回のコンテナ三倍以上は・・・将来的に錦鯉を飼う上で非常に安心できます。
ただ・・・今回の穴あき病の発病を振り返ると・・・油断がありました
新しく買った鯉は出荷時の移動や輸送などで傷付き弱っています。
だから一週間程度は消毒殺菌などをしながら様子を見なければ・・・水槽に入れてはいけないのです
それなのに・・・同じ生産者だからと・・・安心してそのまま入れてしまいました。
今回の発病は「なるべくしてなった」完全な失敗でした
この様な病気にしてしまった錦鯉に申し訳ない事です
今後二度と同じ失敗をしないようにと・・・心に刻みました。
南天投入から13時間を経過し・・・当歳ものの治療は難しいと書かれていたのですが・・・
胴体の一部がぷっくりと膨れてはいるけど・・・まだ穴が開くまでは進行してなかったからか・・・
ほんの少しですが・・・膨れが小さくなってる様な気もします
明日の朝・・・この膨れが爆発して・・・穴あき病状態になってるのか??それとも小さくなってるのか??
不安でもあり楽しみでもあります
20匹の内の半数でも助かれば・・・外の大きな水槽の錦鯉に感染してても・・・半数は助かると言う事ですから・・・
とにかく今年生まれの稚魚だから・・・体力が持つか心配です
やっと我が家の庭にジョウビタキのメスが住み着いたと言うのに・・・野鳥撮影どころではありません。
しかしこの錦鯉が一段落したら・・・台湾野鳥撮影旅行の準備として・・・野鳥撮影に行かないとカメラの使い方も忘れてしまいそうです
一日が50時間くらいであってくれるとありがたいのですが・・・