outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

後半の日々

2006年11月08日 12時31分08秒 | フィリピン クルージング 情報 ヨット
11月1日 一ヶ月が過ぎてしまったが仕事はまだ終わりが来ない。毎日僕がしていることはだいたい解って貰えたと思うが美由紀はどうし
ているか疑問に思う人も居るだろうから・・報告しましょう。キャンピングカーでも家でもヨットに来ても僕と美由紀は分担があります。
美由紀は炊事、洗濯、掃除をしてそれ以外はどうしても手伝いが必要な時には手伝ってもらいますが基本的に三つの自分の分担が済むと本を
読んだり、最近は西野コウゾウの西野式呼吸法に凝って変な体操をしています。色々時時で凝るものが変わり習字をしてみたり英語の勉強を
したり、僕がどれほど油にまみれ、ペンキにまみれていても全く関知せずマイペースに過ごしています。そんな具合で報告は終わります。
ヨットのどうしてもしなければならない仕事に先が見え始め気分的にかなりゆったりしている。雨が降らないから今日もブルースの井戸から
水を運んだ。現代の日本で手押しポンプを見ることはないがこちらでは大活躍している。ポリ缶の口にジョウゴを差しギーコギーコと約50
回余り押すとイッパイになる。今日は全部で12個のポリ缶に水を運んだから600回は押したことになり総所要時間は二時間ほどかかった
。ヨットの生活というのは優雅そうで現代社会からかけ離れた大変な世界なんです。水運び人夫、ペンキ屋、電気工、大工、左官、修理工、
潜水士などなど仕事はなんでもこなさなければならない。しかし何となく自分で生きているような気がしてそれなりに愉しくもある。


2日  アンカーチェーンを入れるアンカーウェルに打ったセメントがまだ固まらないのでペンキが塗れず時間待ちとなったので水中銃の改
造をはじめた。エアーガンが壊れたから大きなゴム銃を同じくらいの長さに切って縮めるのだ。パイプは簡単に短く出来たがシャフトは切る
と先を使えば元が無く元を使えば先が無い状態になり考えて先を使い元のゴムを掛けるところと引き金に掛かる部分をここで加工することに
した。鉄芯を焼いて叩き潰す行程でニッキーに「硬いものはないか?」と訊ねたら「家にある」と言うからてっきりバイスか鉄の塊があると
思って行ったらなんと家の基礎に使っている石だった。石器時代のフィリピンでは水中銃の改造もなかなか出来ません。しかし涙ぐましい努
力でなんとか明日には仕上がりそうです。


3日 眠りながらも考えた水中銃は今日も一日掛かったけれど素晴らしい命中率をするだろうと思えるほどの仕上がりになりました。ペンキ
が乾けば早々に試験をしたいと思っています。銃にペンキをぬるついでにまだ乾いていないけれどアンカーウェルのセメントにもペンキを塗
りました。余ったからアンカーにも塗ってみました。これが乾いて注文してあるアンカーチェーンが届けば出航準備完了です。ほんまに長い
道程でした・・・。今日はフライディナイトでビールを呑む日です。今からシャワーを浴びていってきま~す・・ 


4日 仕上げた水中銃で魚を射ようとゴムを掛けたら・・すぐ切れた。風邪を引かないようにビニール袋に入れてあったとは言え10年を超
えるとゴムも劣化してしまった。潜って船底を再確認して・・・。びっくり。 船底の横から底にかけて4本の傷。 明らかに水中銃で突い
た鋭い傷。長く停めている船には魚が住み付く。その魚を狙って小舟から発射された銃が魚に当たらずヨットに当たったのだ。そう言えば僕
が来てからもニッキーは良くそのようにして魚を突いていた。 ニッキーに言うと「絶対していない、誰か他の人だ」というが誰もがニッキ
ーだろうと言う様にそれ以外考えられない状況だがたとえ彼だったとしても彼に弁償の能力は無くこの周辺の一般的人にすれば美味しそうな
魚が泳いでいたら「魚の後ろは見えない」のです。全く悪気は無いのですが「人の船にどんな傷がつこうと穴が開いて沈もうと今晩のおかず
が大事」な事は事実。上架してみないとはっきりは解らないが傷が深ければ積層間に水が入り100万円単位の修理になってしまいそうであ
る。何が発生するか予測できない状況を体験し今後ここにヨットを置く事も含め大幅な変更も考えています。


5日 新たな日本人「家村氏」がヨットに戻ってきた。彼は「パパラギ」と言うカタマランで去年日本から南下してここにヨットを置き半年
間日本に出稼ぎに行っていたのだ。独身の彼はフィリピンが大好きでとても54歳と思えないほど生き生きとしている。その家村氏と深夜ま
で呑み買おうと思っていたソーラーパネルの特別情報をもらった。


6日 とりあえずしなければならない最後の仕事でリーフ等を見る為にマストに登る「縄梯子」を取りかえた。家村氏と明日の夜「魚でイッ
パイ」やる約束の買出しにシアトンの街へオートバイに乗せて行ってもらった。家村氏は長期にここで暮らすつもりだからオートバイも買っ
ている。僕はフィリピンに来ても常に島から島へとクルージングして一箇所に長く居ることは殆ど無いので自分の車やオートバイを持てない
。ホームポートにして余り動かないスタイルと放浪的スタイルどちらが良いのか解らないが僕の性格は明らかに後者で生涯彷徨い続けるのか
も知れない。

7日 することが全部終わりアンカーチェーンが届くのと風向きが変わるのを待つだけとなった朝「買い変える」と考えて全く手をつけなか
った故障しているレーダーを分解してみると殆どの場合は「復旧困難」となるのですが神様が連日の仕事ぶりを認めて助けてくれたのか奇跡
的に復活。今日はとびっきりいい日になりました。夕方よりフィリピン女性に弾む日本人「家村氏」とホロホロでイッパイ。ここに来た独身
男性はほんまに皆弾んでいます。僕は・・レーダーが治ったから喜んでいます。

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