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木造住宅と地震 1

世田谷区の木造住宅耐震診断士の講習会に行ってきた。

昨年の地震を経て、耐震診断の基準や診断法について見直し作業中という事で、まだそれが終わっていない時期での今回の講習は、特に収穫はなかった。いや、その改定作業が行われている事を知った事が収穫か。。その講習が来月から始まるという事らしいので、それに参加する事が必要になるだろう。

講師は、「木造住宅の耐震診断と補強方法」の改定委員のおひとりの 大橋好光 氏(東京都市大学)。

改定作業中であり、今回の講習では具体的な話はあまりなかったのだが、昨年の地震と津波に関する話をしていただいた。

大地震で木造住宅はダメなのでは・・・。

多くの人が思うところだろう。

大橋先生は、「古い基準の木造住宅と、新しい基準でできている木造住宅を いっしょにしないで欲しい」 と言われた。

阪神大震災(1995)以降、多数の実物大実験や様々な実験がされていて、いろいろな工法や金物が開発されている。2000年に法改正も行われている。だから、新しい基準で作られている木造住宅は、「それ以前のものとは違う」と言われる。

それは地震にだけではなく津波に対しも・・・だそうだ。実際、先生が撮られた東北の被災地の木造住宅の写真を見ると、周りの家が跡方もなくなっても、新しい家は残っていた。もちろん家の中はむちゃくちゃだし、<どこの場所でも> 残ったわけではないだろう。しかし「木造住宅がダメだ」とは言えない事が、よくわかる。

本当は、新しく建替えるほうがいいのだろうが、誰でもがそれをできるという事ではないわけで、その場合、耐震改修をする事で家の(耐震)性能を上げる事は重要となる。

今後おきるであろう地震で、家が大きなダメージをうけ、もしかしたら建替えなければいけない事もあるだろう。でも・・・家族や身近な人の命を無くすという事以上に 辛く苦しい事はないだろう。

天変地異は、人間の想定をはるかに超える事を実感した。 だから・・・

絶対の安全は無い。

できる事をやっておくしかない。

備えるためには・・・

きちんと設計する事と きちんと施工する事が とても大切。





関連

・ 木造住宅と地震 1

・ 木造住宅と地震 2

・ 古い家はダメなのか

・ 家を直すということ

・ 震度6強

・ 木造耐震診断とは

・ 木造住宅は地震に弱いのか


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