15～6年前だったか、ある建物に入った時のドキドキ、そしてワクワクした気持ちを思い出した。
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BGMとしてピッタリな曲を見つけた。（ 忘れていたあこがれ ：「宇宙兄弟」より ）
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渋谷区西原 というところに、確か、ハンスウエグナーのだったと思うが、
家具のショールームがあった。
古い家を、ショールームに改装してあった。
外壁にツタがからんでいたような気がする。外から見て、古びていて
どうという事のない平屋の家だった。
中に入ったとたん・・・・
心臓がドキドキするような興奮を覚えた。
元々は住宅であったろうその家の間仕切りはほとんどなく
屋根の小屋組みが見えた。
家具のショールームなので、シンプルにまとめられたインテリアの効果もあって
その空間の美しさにワクワクした。
もう本当は家具なんかどうでもよくて
小屋組みや、室内全体のデザインばかりが気になった。
北側の道路に面した窓から見える街路樹の緑、穏やかな光
古く くすんだ木造の軸組み、白く塗られた壁・・・・
簡易な（短期間の）ショールームだったのだろう、、納まりなどは荒かったけれど
その 「 きれいすぎない 」 事がむしろ全体に調和していた。
「 ここに居られたらどんなに楽しいだろう。 」
そう思った。
当時、リノベーション という言葉を知っていたかどうかは覚えていない。
でも私にとって、リノベーション というのは、まさに 西原のショールムでの体験そのものだ。
特別でもない、ごく普通の家が、、古くて冴えない家が、、
ひとつの意志、ひとつの方向性 を持って改修された時、
その家は、それまで掛けられていた魔法を解かれたように
生き生きとし、美しくなる。
そして・・・・
そこで暮らす事がすごく楽しくなり、すごく自慢できるものになる。
それが リノベーション。
「 ひとつの意志、ひとつの方向性 」 とは
その家の 良さを見つけ、それを生かすように デザインする事。
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街を歩いていて、ドキっと心が騒ぐ家に出会う事がある。
こんな家とか
こんな家とか
別にどうという事はない 普通の家。
だけど、 「 これを改修したら、どんなにドキドキする家なるだろう 」
と気持ちが騒ぐのだ。
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残念ながら、、どちらも もう存在しない。
最初の写真は、デジタル一眼レフカメラを買った翌日くらいに最初に外に出て撮った写真。 その時のうれしさやワクワク感が蘇る。
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「宇宙兄弟」 ・・・ いいアニメです。
主役の兄弟は、ヒーローになるのだけど、そのまわりのひとりひとりにもドラマがあり、一生懸命夢に向かえば、たとえそれが実現せず違う道に進む事になったとしても、ひとりひとりがヒーローになれる！ っていう話じゃないかと勝手に思っています。
家作りで一番大切な事は
「本当はこんな暮しがしたい」
という 「 思い 」 です。
それは、改修工事 リノベーション リフォーム であっても同じです。
その思いを知り、育て、実現していく家作りをします。
志田茂建築設計事務所
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