70代の家リノベーション:上高田の家(R) の2階リビングに作ったベンチです。
塗装が終わっていました。 ウレタンクリアーを塗ってもらいました。
ちなみに L型のベンチではなくて、左側の部分は TV台 です。
L型のベンチだったら、よかったかも・・・ と先日このベンチに座って 施主のSさんと話しをしていた時に思いました。
(*小さな家の場合、部屋の角にベンチを作るのは、部屋を広く使うのに有効だなと、その時認識しました。)
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この家の塗装に来てくれてる職人さんは、若くてなかなかカッコいい男です^^
そしてにこやかに仕事してくれます。仕事ぶりもさわやか~
塗る前はこんな感じ
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ベンチの座面に使っている材料は タモ集成材。
塗装をする前は ぽさっ とした感じですが、クリアーを塗るとキリッとします。
私の中では、『男前な材料』 です。
キリッとしているのと強度があるという意味で。
カウンターの天板や階段の段板に使います。
耐久性が欲しい箇所です。
ただ、耐久性があるという事は
木の密度が高く 『固い』 という事なのです。
それが欠点?・・・ではなくて、タモ材の特徴です。
入口側から見たLDK ・・・ 一番奥がベンチ、手前がキッチン。
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ところで
集成材というのは 木 なのでしょうか?・・・
私は無垢の木の床材を使う事を勧めています。
床材の1枚1枚が、1枚の木 です。
もっとわかりやすく言えば、丸太をカットした 木の一部 ですが
” 本物の木” の一部です。
それは、製材所で機械でカットされて作られます。
大きな丸太がとれない木は、木を細くカットし、それを集めて接着材を使って固めて ”板” を作ります。
それを ” 集成材 ” と言います。
(板だけでなく 柱 や 梁 にも集成材があります。)
その集成材は 1枚の木 ではないので、
木 ではないのでしょうか?
木を寄せ集めているので 「1枚の木」ではありません。
その定義では 「木ではない」 です。
でも・・・
「本物の木の一部」 という定義であれば
寄せ集めでも、それぞれが”木の一部”ですから
「木」です。
ただ、接着材を使っているので、木ではなく 工業製品
という捉え方もできます。
1枚の木の板じゃあないから 木とは言えない ・・・
と言われるとそれまでなのですが、
では、このベンチを1枚板で作るとしたら、
材料代だけで50万円くらい掛ってしまいます。
何を価値基準にするか ・・・ ですが
全て 無垢の本物の木 にこだわるなら、
それは素晴らしいけれど、お金をかけなければ実現しません。
そこまではできないのであれば・・・
無垢の木、本物の木 にこだわらず、
集成材を使ってもいいと思います。
集成材は工業製品だ! と言うなら、それもいいでしょう。
でも、工業製品を使わずに家を作る事は、今、、
かなり難しい。。
私も、集成材はじめ、いろいろな工業製品を使います。
(もちろん、ある程度の基準を持っていますが。。
適材適所というか・・・
無垢材を使う事で、手入れが掛りすぎるような場合は
工業製品を取り入れていいと思います。
あまりに基準を固定しすぎると、、、
窮屈になってしまいます。
時間(手間・耐久性) と お金 のバランス ・・・
私は考えます。
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