なずなハウス はじまり
木造の家のリフォーム・・・工事が始まる。
施主は、このブログにコメントしてくださった方。だいたい、1年半くらい前の事。
お会いしたのが、初コメント後、約1年。その後半年、打合せ、そして見積もり、だった。
****
ツーバイの家にお住まいの50代はじめのご夫婦。。
これから先、その家に住み続けるのか、別の場所に移るのか、、、長く考えられ、そしてリフォームする事に。。。
最初にコメントいただいた時、家を建て替えるかどうか、もしくはリフォームするか、、、ご夫婦で話合われても、なかなか結論がつかない、と書かれていた。
奥様は、いろいろと勉強会や見学会に参加されて、ある家のイメージを作られていた。それは、「木の家」。。ずいぶんと前には、古民家にあこがれていたという。
いろいろ勉強されていくうちに、「古民家」という形ではなく、「木」と「左官による塗り壁」の家が「好き」、というご自分の基準を整理されていた。
リフォームとなっても、お住まいの家の構造は「2x4(ツーバイフォー)」。。それが、ご自分の「好きな家」にする事ができるのだろうか・・という事が、ひとつ問題だった。そんな事をブログを通してお話をした。
しかし、残念ながら、ツーバイの場合、軸組みの家のように柱を残して間取りから変えるというな事が簡単ではない。
その後、ご夫婦で話合われたり、ご自分でも考えられたのだろう。。。それでもらちがあかない・・・という事で私に声をかけていただいた。
****
このお宅には、モノ・モノ で購入された椅子とテーブルがあった。低めの高さの家具で、とてもゆったりできる。照明も、アッパーライトのスタンドで、それなりの雰囲気を作られていた。
ツーバイの家なので、壁で部屋が区切られてしまう。ダイニングとリビングと、本当はひと続きになればいいのだろうが、そうゆうわけにはいかない。そうであれば、その二つの部屋をプランニングする事も簡単だったのだけど、そうはいかないのが悩ましい。。どうしても、二つの部屋に分かれてしまう。
ご夫婦だけの家の場合、大人だけの時間だから、いっしょに何かする時間も、それぞれがご自分の事をする時間も同等である。なので、今回の計画では、ダイニングにもリビングにも机を作る事にした。上の絵はリビングのイメージ。机の下は全部棚で、今現在、いくつかの家具を使って納めている本や書類は全部入るだろう。どっちの机がどちらの物という事もなく、テーブル含めて、その時々の気分や状況で、好きな時に好きな事ができるように考えてみた。
高さはすべてテーブルが基準。重心の低い部屋と、ほの明るい照明で、落ち着いた部屋になる。
仕上げは、床が杉板。壁、天井は珪藻土。
いままで、たくさん勉強されてきた奥様のたっての希望が、左官仕上げ(塗り壁)だった。
「左官壁はクロスの3~4倍の金額」と、施主をおどしつつ(?)控え目に考えてきた計画。。2階の部屋の改修を最初に考えていたのだけど、それも止めて、クロス張り替えのみに。。その結果、見積は・・・・・・・
希望金額を下回った!・・・ この仕事始めて、初の「いっぱつ」予算内! よかった~ なんと気持ちいいことか!
****
という事で新年早々工事契約。今月後半に着工。工期約2か月。
その間、施主には引っ越していただきます。・・・そんな費用もかかります。
施工は川越の(株)内田産業
関係者のみなさん、よろしくお願いします!
-------------------------------------
HP:なずなハウス