千住大橋の家・・・リノベーション工事中です。今回は子供部屋。
====
千住大橋の家とは、6年くらい前、大手ハウスメーカーで建てた木造3階の家です。
建てた当時からご家族が増え、暮し方が変わって、家づくりの時に満たされなかった思いや、現状の嫌な事をなんとか変えたくて、2階のLDK+アルファを工事します。
====
元々予備室的な部屋で、お子さんの部屋のような、洗濯の室内干し場のような、物置きのような、不定形なとりとめのない部屋でした。
設計の段階から、子供の部屋にしたいという意志があり、お子さん3人が並んで勉強してる姿を想像しつつ、「机を作りつけにしたい」と言われていました。
見積オーバーで、減額項目の対象だろうと思ったのですが、奥様はこれを残しました。
その理由のひとつは・・・
リビングのほうにできるだけ子供の物を広げないため。
もうひとつあって、将来、奥様の部屋にするため。
それ、いいじゃないですか。ずぅっと「子供のため」と我慢だけするだけではなく、今すぐは難しいとしても、”将来の自分の場所”を確保する事を目論む(もくろむ)のは、重要だと思いますよ。
この壁に、机の天板と上部のつくる棚板がとりつけられます。
机のすぐ目の前になら部分は杉板を張っています。座った時に落ち着くためと、画鋲など気がねなくさせるため。
それともうひとつ理由があって、既存の壁は構造の需要な壁で配線するための穴を開ける事ができません。机のところにひとりひとつづつのコンセントが欲しいですから、電機配線するために既存の壁に厚みをつけ配線スペースを作りました。
上から見るとこんな感じ
棚板が付けられると見えなくなります。
**
図面には、「床板のあまりを張ってね!」と書いたのですが、数量としてはピッタリだったそうです。
工務店の社長は、数量ピッタリに自画自賛でにんまり!^^ でも大工さんは「やるほうとしては(中途半端で足りなくならないか?と)ヒヤヒヤだったんだから!」と。
そんなやりとが面白くて、私は笑っていました(笑)
そんな現場は、楽しいです。そんな現場だった家は、いい家になります。