天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】グランド・ブダペスト・ホテル/ラストミッション/ポリス・ストーリー レジェンド【26~27作目】

2014年06月18日 | 映画感想
あかん…
BLOGネタはフルに溜まってる状態なんだけど「文章考えるの面倒臭い周期」
映画の感想も溜まってるからとりあえず簡単にUP

やる気が出てきたらまたコマメにBLOG更新するからさー、見捨てないでね~(薄涙

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「グランド・ブダペスト・ホテル」

独特の世界観で一部映画好きさんから熱狂的に支持されてるウェス・アンダーソン監督の最新作。
私この人の作品はいくつか観てるんだけど、特にツボにはハマってないかなーあはははは!^^;

舞台は架空の東ヨーロッパ辺りの某国にある「グランド・ブダペスト・ホテル」というホテル。ブダペストってネーミングだけど
ハンガリーが舞台な訳ではないらしい。時代は1930年代辺りで、このホテルに投宿しているある小説家がホテルオーナーと顔見知りになり
どういういきさつでこのホテルのオーナーになったのかを聞く…という話。基本オーナーの昔話がメインストーリー。

オーナーはアラブ系の移民で、元々若かりし頃にこのホテルのベルボーイ見習いとしてやってきた。
当時の先代オーナーから何故か気に入られて重用されるが、このホテルの常連で先代オーナーの半ば恋人のような関係だった某大金持ちの貴婦人(ババア)が
急死してしまい、婦人の遺言書を開封すると一番高価な絵画を先代オーナーに譲ると書いてあった事で遺族から逆恨みを受けて婦人を殺した殺人犯に
仕立て上げられて投獄されてしまう。それを現オーナーが手引きして脱獄させる…まーこんな感じでなかなかスリリングな展開。
ウェス・アンダーソンにしては思った程、と言うか全然ゆるくない。

かなり作り込んだ映像で、リアル世界じゃなくてどこかおとぎ話の挿絵のような印象を受ける。色使いも本当にいかにもアンダーソンWORLD!って感じ。
ホテル外観のピンク色はウェディングケーキのようだし、エレベーターの内装の紫掛かったようなベリーレッドは物凄く印象的。
雪の中をソリで疾走するシーンだったり、石畳の街並み等も現実味があるようでないような?不思議な世界観。
話自体もユーモラスで有りながら時にグロテスクな程残酷なシーンがフラッと入り込んだりする。このアンバランス感が映像と実に良くマッチしてる。

オーナーの話は最後であっけない程残酷で寂しい結末を迎えるんだけど、まるで悲壮感がない。本当に不思議なお話ですw



「ラストミッション」

すんごーく久し振りに試写会の応募したらピンポイントに当たったわ。我ながら運がいいっつーのか。
名古屋での試写会は倍率32倍だったそーですよ。んもーう!このくじ運はどうせなら宝くじで使いたかったぁー!^^;

そんな訳で、これまた超~久し振りにケヴィン・コスナー主演の映画観ただよ。最初のシーンで一瞬ケヴィンが分からんかったわ老け過ぎててw
ケヴィンはCIAの凄腕エージェントだったんだけど、ある日ミッション中にぶっ倒れて病院に運び込まれたら脳腫瘍が既に肺に転移してる状態でステージ4
余命3~6ヶ月の宣告を受けた事で、自分の人生の最後を別れた妻と最愛の一人娘の傍で迎えたいと妻子のいるパリに向かう。
娘は超扱い難いお年頃(高校一年)で凄いギクシャク…それと並行して、あるマフィア?核爆弾を密輸取引している武器商人を抹殺するミッションが走っていて
CIAの美女エージェントがケヴィンに「試薬で超高額だけどめっちゃ効くらしい抗がん剤」を報酬に一緒に仕事をして欲しいと依頼して来る…という話

シリアスなCIAミッションと並行してティーンエイジャーの娘との遣り取りが入る。コレが話全体をユーモラスに進めてくれる。
敵の口を割らせようと拷問してる最中に娘からしょっちゅう電話が掛かって来て邪魔が入る。しかも娘から「コレが私の着メロね!」とか言われて勝手に
メロ設定されてるんだけど、余りに着メロがPOP過ぎてケヴィンのキャラと合わなさ過ぎてそこがまた可愛いくて笑っちゃう。
中年オヤジが娘に翻弄されてオタオタするのが本作の一番のお楽しみのツボになっている。

ところでそんなコメディ進行の割にカースタントやアクションもいい比率で散りばめられてるし、ケヴィンのパリの自宅は長らく家を空けている間に
勝手にアフリカ系?のホームレス一族が住み付いちゃってて、ここらのエピソードも「家族の絆」を引き立てるいいスパイスになっている。
コメディとシリアスアクションの比率とバランスが絶妙…だけど、いつかどこかで観たような話?という既視感がハンパない。要するに平凡(コラコラ
大ヒットは難しいけどデートムービーにも向いてると思う。まーそんなテキトーな感じでw



「ポリス・ストーリー レジェンド」

ジャッキー・チェンの大ヒットシリーズ「ポリス・ストーリー」の最新作
元々このシリーズってもーちょっとフフッと出来る…いや、ジャッキー作品自体が昔はどれもこれもユーモラスな空気感を持ったモノが多かったと思うんだけど
このシリーズの前作もそうだったけど、本作もめっちゃくちゃシリアス。笑える所ゼロ。最初っから最後まで終始重苦しい空気の超シリアスな作り。
コレを「ジャッキーらしからぬ」と酷評する人もいるかもしれないけど、私はこういうジャッキーも好き♪
彼も還暦を迎えて今後はアクション比率を下げて演技で魅せる作品作りがしたいという意向をお持ちのようですが、個人的には全くアクションなしなのは
ちょっと寂しいけど、こういう今まで作って来なかったようなシリアスな作品を手掛けるのも、また新しい世界が広がってステキだと思う。

あ、本作もちゃんとアクションシーンあるよ。でも比率は確かにかなり減ったけどね。それから店内を隠れながら逃げ回ってるシーンなんかも
アクションの延長だと個人的には捕えてる。ああいうのもジャッキーは軽々こなしてるから皆当たり前みたいに観てるけど、相当の身体能力だからねアレは!

話は、ジャッキー×年頃の娘(↑ケヴィンの作品と設定似てるなw)が過去のある事件で確執がある状態なんだけど、娘に呼ばれてあるBARに行くと
(娘はBARのオーナーとお付き合い中らしい)そのBARでオーナー一味に娘と客もろとも拉致られてしまう。
この拉致られてる客にはちゃんと意味があって、BARのオーナーは5年前にジャッキーが関わったある事件で命を落とした女性の兄で、拉致られた客達は
全員その事件の関係者だったという訳。それでオーナーは警視庁(中国では何て言うんだ?)にこの事件で逮捕されて現在服役中の犯人をこのBARに呼ぶ事を要求。
全ての事件関係者が揃った所で事件の真相が明らかになる…という感じ。

意外な事にこの「事件の真相」というのがかなり真っ当なミステリーになっていて、事件関係者の証言を1つ1つ紐解いて行くと事件の真相が二転三転して
実に見応えがある。ジャッキーのシリアスな演技も板に着いてていい感じ!てか、犯人役のリウ・イエがカッコイイよーん♪
娘役のジン・テイエンちゃんも最初登場した時「ウソやん…」って絶句しちゃったけど、メイク落としたらやっぱり可愛かったぁ~ん♪^^

ジャッキー作品なんてどれも一緒、って思ってる先入観野郎は本作観に行って来い!円熟して益々ジャッキー作品は面白くなってるんだぜ!!
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4 コメント

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Unknown (三谷眞紀)
2014-06-21 07:04:12
ウェス・アンダーソンって何撮ってたっけ?
私もいくつか見た覚えがあるけど思い出せない……
そしてケヴィン&ジャッキーは、ああ、すでに見てしまったような気分になった。
返信する
えーとね、 (管理人)
2014-06-22 00:04:49
>眞紀さん
ウェス・アンダーソンは自分的に一番ツボったのは「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」かな
あと世間的にウケが良かったのが「ダージリン急行」←コレは自分未見
それから本作の前に撮ったのが「ムーンライズ・キングダム」コレは観たけどまあそこそこゆるくてそこそこユーモラスで絵作りめっちゃ頑張ってる感じ
とにかく絵作りが独特なんだよね。映像系好きな人だったらかなりの確率でハマる監督さんだと思うわ

ケヴィンはまあいいわ、ジャッキーは…ジャッキーは…時間があったら観てあげてね(薄涙
返信する
Unknown (三谷眞紀)
2014-06-22 06:33:43
ああ~「ダージリン急行」おもしろくなかった。
ていうか受けるんだろうけど、私には合わなかった。
なんか「とぼけた妙味」を出そうとしてる感じ?
とぼけた妙味って、にじみ出るものじゃないの?
「ロイヤル~~」も、最初出たポスターとかでもう「こいつとぼけた妙味を出そうとしてるな」とわかったから、スルーだったわ~。
返信する
あーそうそう、そんな感じ! (管理人)
2014-06-22 07:48:46
>眞紀さん
とぼけた妙味、ね。そうそう、ザックリ言うと正にそーいう感じだわ。上手い事言うなぁ~w
何て言うか、「万人ウケはしないけど【独特の世界観】に共感出来る一部のコアなファンには熱狂的に支持されている」という手合いってどの業界にもいますよね。
ウェス・アンダーソンも正にそーいう「踏み絵」みたいなタイプの監督さんだなーと思ってる。
自分もあんまりハマってないんだけど、話の内容はともかく絵作りは面白いなーといつも感じますね。本作も凄く作り込んでますよ。

「ザ・ロイヤルテネンバウムズ」はベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンが共演してたから観たんだ。2人とも好きな役者なので。
特にオーウェンが好きで、ロイヤル~はオーウェンも共同脚本として名を連ねてたので個人的には物凄く楽しみにしていた作品でした。
そもそもベンもオーウェンも「とぼけた妙味」系役者だから2人が共演してたら間違いなくソッチ方向だわなw
私は白々しく「通向け」を気取るこの手のゆるい作品は実はそんなに嫌いじゃないんですよ。まーハマる程傾倒はしてないけどコレはコレで楽しい。
もしお暇があって他に観たい映画もない時にでもお手に取って頂ければ~程度にはオススメしておきますw

あ、でもその前に「ポリス・ストーリー レジェンド」観てね!^^
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