学校では、同年齢と関わることが多くなりますが、寮方式の山村留学は、異年齢とも密に関われるというプラスの面があると思います。
年下が年上と関わること、年上が年下と関わること。どちらにも意味があるように思います。
一人っ子も割といるようですが、一方で、兄弟で一緒に山村留学するパターンもあるようです。
少子化が進む中で、現代の子どもは、異年齢の存在との関係を通して当然身につけるべき
“健康的な退行(適切に依存できること)”あるいは“健康的な理想化(適切な目標を持つこと)”という、
より安定した発達の基盤となる“対人関係”を経験することが難しくなっている。
それだけに、小中学生を含む異年齢集団で営まれる山村留学が、兄弟・姉妹が少ない(あるいはいない)現代の子どもたちに、
学級などの同年齢集団では体験することのできない、より発達促進的な関係を提供している意義は大きい。
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