キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL
最近のカメラの人気傾向といたしまして、「比較的小さく感じられて大型に負けない高性能」
というのがトレンドのようです。いままで渋っていたニコンもキヤノンも本格的にミラーレス一眼の
展開を始めましたしね。
もっともひねくれカメラジジイの私としましては、「ミラーもプリズムも積まんで手抜きなだけやろ!」とか
「フランジバックが短いからレンズ設計に有利とかぬかしてレンズ全然小さくなってへんやんけ!」とか
ツッコミまくっているわけですが・・・(^^;)。
ただ「小さく感じるカメラ」が人気のおかげで昔は後光がさす勢いだった大型で重量のあるプロ用機などは
大暴落しております。なまじ耐久性があるために現存率が高く、値崩れに拍車をかけておりますね。
その勢いはレンズにまで及び、「大口径&高性能」だったかつてのステイタスシンボル的なレンズも
お手軽になってきました。
そこでハイエナおじさんの出動!とばかりにとうとう手に入れてしまったのが今回のレンズ
FD55mmF1.2 ASPHERICALです(^^)ゞ。
ガラスがずいぶんと黄変しているというコンディションのせいか?あっさり我が家にやってきました。
ファインダーをのぞくとびっくりなぐらい黄色くなってます。はたして大丈夫でしょうか?
まさかせっかくのS.S.Cコーティングのキヤノンレンズでモノクロを撮影するわけにもまいりません。
はたしてアスフェリカルの描写やいかに?
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F5.6 ベルビア50
「描写やイカに」と言いながら、タコを撮ってしまいました。朝霧駅にかかっているタコ時計です。
ずいぶんと長らく故障中のまんまですが良いのでしょうか?
さすがはアスフェリカル、少しの甘さもないビシバシの描写には驚きです。
気にしていた黄変の影響ですが、「冬の光で夕方だから」と言い訳すれば
気にならないレベルではないでしょうか?
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/60 開放 ベルビア50
有名な明石の魚の棚商店街です。映画のパロディの釣り広告が面白いです。
せっかくのF1.2レンズですから開放で撮影してみました。
開放から広告がピシっと描写されていて素晴らしいですね。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F5.6 ベルビア50
もはや90年目という菊花展です。そんなに歴史があるとは存じませんでしたのでオドロキです。
来年は猪年ということで、菊のウリ坊がかわいいですね。早く年賀状を作らねばならぬのに
まだできてません(^^;)。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F5.6 ベルビア50
明石といえばやはり明石蛸でございます。出来立てなのでまだ菊が三分咲きですが
満開ならもっと可愛くなるでしょうね。今の状態では少しく恐い感じがいたしますね(^^)。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F5.6 ベルビア50
この明石城は来年の2019年には築城400周年だそうです。
明石市は東のおとなりの、ケーキとファッションの上にあぐらをかいた港湾都市とは違い
市政が市民のほうをむいているそうで・・。おとなりからの転入者も鰻登りとか(^^)。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/60 開放 ベルビア50
残念ながら、レンズの黄変のせいでファインダーがずいぶんと黄色いので、写欲をそがれます。
なんとかごまかせないかと思いまして・・ケンコーのC2フィルターを装着してみました。
とりあえず見た目だけはずいぶんとごまかせました(^^;)。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/60 開放 ベルビア50
開放のボケ味もかなり秀逸です。このレンズは巷ではモデルチェンジ版のNEW FD50mmF1.2Lよりも
人気があるようです。やはりこのボケ味の良さが理由のようですね。これでレンズが黄色くなってなければと
惜しまれます。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/250 F4 ベルビア50
先日撮影しそこなった神戸電鉄90周年メモリアル塗装の車両のリベンジ撮影です。
今回は無事に時刻表どおりに来てくれました。
逆光で正面はつぶれていますし、架線の影はかかっているしで鉄道写真としては失格ですが・・
なにしろシャッターチャンスが限られているので仕方がないですね(^^;)。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/250 F4 ベルビア50
神戸電鉄といえば1000m進むのに対して50mあがる50‰(パーミル)もの急勾配だらけというのが
ウリ?の山登り電車です。乗ってるほうは喜んで山登りを楽しんでいればよいのですが
運行するほうは大変であろうことは想像に難くありません。
ダウンヒルレースのイメージで頭文字Dのノリで売り出せば人気が出るかも(^^)?
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F4 ベルビア50
今年は猛暑のせいか紅葉が遅かったですね。毎年通っているところがもひとつの
色付きだったので、三木市の鉄板のひとつである慈眼寺に行ってみました。
今年のように悪条件でも美しく色づいております。
キヤノンA-1 FD55mmF1.2 ASPHERICAL 1/125 F4 ベルビア50
陽が少しありますと、C2フィルターの影響がちと出るようですね。
まあ、妥協できない範囲ではないので良しとしますか(^^)。
大口径らしいヌケで嬉しくなりますね。
レンズもファインダーも真っキイキイだったので、撮影中はテンションがイマイチ
低かったのですが、現金なもので撮影結果を見て一気に評価が上がりました(^^)ゞ。
けっこうなクラシックレンズなので生き残っているタマはほとんど黄変していると
おもわれますけれども、デジカメで遊ぶ方なら簡単に色補正できますからね。
黄変で安く販売されているならぜひともおすすめのレンズであります。
SSCは24と85は持っておりますが,55は完全に諦めているほどのレアかつ高価玉.
ご入手に踏み切られるほどのリーズナブルな物件に遭遇,羨ましい限りです.
大昔,nFD50/1.2Lを入手しておりましたが,夜景点光源コマがちょびっとマシな以外は球面50/1.4の方が高性能じゃん?と失望し,どこかに仕舞い込んだまま10年以上行方不明で最近意外な所から出て来ましたが,α7Rでテストしたらフィルムで見たよりさらに低い性能で上がってきてorz
これは伝説の55を探して彷徨でしょうか.
55は球面の1.2SSCを持っていて,これは開放凄いハロでふわふわですが,解像力は周辺までしっかりしていて少し絞るととてもスッキリした私のお気に入りです.
85/1.2は,格好はSSCのほうがイイと思うんですが,性能は1.2Lのほうが安定してるかなあ.フレア量は他社球面1.4とあんまし変わらないし...
取り敢えずSSC非球面は使って楽しい素敵なレンズであります.
曰く、大事にお蔵入りしてる玉ほど黄変していて、日常的に使われたものほど黄変が少ないのだそうです。
コメントありがとうございます。こちらもずっと横目で眺めていたレンズでした。たまたまオークションで見まして、最後のチャンスか?と思ってゲトしてしまいました(^^)ゞ。
ハンドリングはイマイチの重量ですが、なかなかのキレとボケ味です。キヤノンがまだまだ追いかける立場だったころの気合いを感じる玉でした。
私もレンズをばらして一日天日にさらしますと黄色がぬけると仄聞しております。とてもばらす根性がないのであきらめておりますが(^^;)。
昔と違い、環境問題から重金属を含んだ光学ガラス(鉛とか)が使えず、現代は非常に制約が多いとか・・・。
この頃のレンズは文化遺産として大事にしていかねばなりませんね。