オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5
先日まいどまいどのごとくオークションをチェックしていましたら、同じ出品者からOMシステムの
レンズとカメラが大量に出品されておりました。どうやらコレクターの方の一斉処分のようです。
コレクターの方の放出品というのは得てして程度極上のものが多いのが特徴です。
OM-3チタンや21mmF2といったプレミアムアイテムも元箱付きで出品されており
ほとんど「未使用」や「極上」レベルのようです。
その中で私の琴線に触れたのはこの135mmF3.5でした。
OMシステムが最初に登場した極初期のころから発売されていたレンズです。
ただ135mmF3.5という地味地味なスペックゆえ「コレクションとして大事に保存しておく」
といったアイテムではありません。
ところがその出品されている個体は「元箱付き・未使用品」のようです。
今まで見たことのあるズイコーの135mmF3.5といえば、カビカビの玉や
スレスレの外観・ジャンク箱の肥やし・・といった個体しか出会ったことがありませんでしたから
これは見逃すわけにはいきません。もっともまとめて出品されていたOMシステムの中でも
最安値であるうえに、入札は私一人でだれとも競合しませんでした(^^)ゞ。
レンズが到着してみますと未使用品に間違いないようでした。「平成元年7月」の日付で
保証書もついています。30年近く前の新品なわけですね。
ただ1989年のOMシステムカタログから75~150mmF4とともにこの
135mmF3.5はオミットされていますから、実際につくられたのは
もう少し前でしょうね。化粧箱はスレスレで、長らくカメラ屋さんの棚で売れ残っていた・・
といった感じです。
本当は「M-SYSTEM」銘で前縁に銀環のついている極初期のものが欲しかったのですが・・
長期にわたって作られていたレンズですので微妙に改良?&コストダウンがされています。
コーティングがアンバー系からグリーン系になっていたり、内臓フードの奥についている
ギザギザがなくなっていたり・・。最後までマルチコート化されなかったレンズなのですが
果たして現在のきつ~い発色のフィルムではどんな描写をするのでしょうか(^^)?
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
私のお気に入りスポット・須磨浦公園の回転展望台より須磨の海岸を俯瞰です。
135mmの画角がぴったりです。私の子供のころと比較しますと須磨の海も本当にきれいになりました。
海水浴の時期などまっ茶っちゃで、赤潮などもしょっちゅう湧いてましたからね(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
須磨浦山上遊園で開通したのが昭和34年という歴史ある観光リフトです。
「昭和レジャーブーム」の生き証人ですね。サビまくった支柱と黄色いペンキの
コントラストが萌えます。「飛びおりダメ」と大書してあるということは、よっぽど飛び降りる
アホが多いのでしょうか?けっこうな高さがあるので骨折ぐらいは間違いなしといった感じなのですが。
いちびった中学生くらいが遠足で来るとやってしまいそうではあります。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
リフトに揺られてついたところは西展望台です。明石海峡大橋が一望のもとに見渡せます。
またまた135mmレンズの画角がぴったりであります。
橋ができてからというもの、「明石海峡大橋が望めます」というセールスポイントで
海に向かってのマンションがタケノコのようにニョキニョキ乱立しておりますね。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
この135mmF3.5は発売当時は小型軽量で話題になったレンズです。付属していた説明書を
写させていただきますと・・
「望遠比(焦点距離に対するレンズ全長の比率)が0.87と非常に短くコンパクトな設計になっています。
また一般の135mmF3.5の望遠レンズは通常4枚構成ですが、このレンズは5枚構成にすることによって
画面全域にわたって優れた描写力をもつとともに、近接撮影に際しても像面のくずれがない安定した画質を
示すような設計がなされています。」ということだそうで。なかなかの自信作のようですね。
気になる重量は290g、最短撮影距離は1.5mです。頑張って最短撮影距離で梅の花を撮ってみました。
近接撮影・・というほどには寄れないんですけれど(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
私の好きな花のフサアカシアの群生です。谷の向こうで咲いているのでまたしても135mmの
画角にぴったりです。ズイコーらしいへちゃつぶれ感もばっちり出ています(^^)。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
最近すっかり珍しくなった涙目のインプレッサです。2003~4年式だと思われます。
もはや13年落ちですよね。このくらいの古さになりますとディーラーでは
下取りで取っても店で販売せずに、業者にオークションで放出・・といったパターンらしいのですが
ちゃんと認定中古車で販売されてしまっています。さすがはWRCチャンピオンカーのベースWRXです。
このところ三角目のヒン〇ラメばかりになってしまったクルマのデザインと比較しますといかにもおとなしいです。
が、そのぶん「羊の皮をかぶった狼」感が強調されてますよね。実際本当に強いものは鋭角鋭角してないものです。
フリーザ様も最終形態はツルツルですし、北斗の拳でもトゲトゲモヒカンの悪役よりも、ケンシロウはじめ
強い拳士たちはみなシンプルないでたちですよ(^^)。
135mmという焦点距離はセダンを撮影するにはちょっと短くて、後細りになってしまいます。
欲をいえばサンニッパくらいは欲しいですね。
OMズイコーならモンスターレンズ350mmF2.8が必要となりますが・・・(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/250 開放 ベルビア50
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/250 開放 ベルビア50
例によって開放絞りで撮影のノラネコです。この頃(昭和47年くらい)のレンズにしては
「開放からバッチリ」感バツグンですね。もっともF値は3.5しかありませんから
「開放からバッチリ」でないと使いものになりませんが(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー135mmF3.5 1/15 開放 ベルビア50
ポタリと落ちた椿の花です。三脚での撮影です。
今回はバランスウエィトとしてワインダーをつけっぱなしにして撮影しました。
135mm+ワインダーでもそのままウエストポーチに入ってしまう軽量さが
OMの面目躍如であります。
OMボディは低速シャッターではボディぶれしやすいのでOMユーザーのかたはぜひ
ワインダーつきでお使いください。これは望遠・標準・広角関係なく絶大な効果がありますよ。
マニュアルフォーカスOMボディならOM2000以外すべてワインダーが装着できますから
一機あれば大丈夫ですしね(^^)。