ほうせんの気まぐれ記

いろんな方々のページで刺激、感動を受けています。

ホームを訪問

2015-06-23 21:29:15 | 友人

昨日、グループホーム入所の同級生を、もう一人の友人の車で3か月ぶりに訪ねる。

 

4月半ば夫の緊急入院、財務役員からの解放。落ち着いたらやりたいことが山程あった。

気になっていたキッチン、衣類等の片付けからスタート。

力無しの私も、いざとなると主婦の馬鹿力を発揮。ところが間もなく、右ひざ痛がひどくなり

整形で針供養を受けることとなる。

年2度の骨密検査が良くなく、薬を増やしましょうと言われていたので、いよいよ行動範囲も制限されるかしら等と落ち込む。

 

そんな時、ご近所の方々の健康面などを思い浮かべる。

階下のご主人は認知症で危ない車道でのゴミ拾いがエスカレートしたため、

相談所から施設への強制入所を指示されたそう。その後の様子を、お隣さんを通じて知る。

奥様が面会に行くたび腕の骨折、怪我等で包帯姿らしいとのこと。違う施設への変更を申し出ると、

月に20万円以上の出費でよければとの回答。諦めるしか仕方がない話。

折に触れご家族の気持ちを思う。胸が痛む。

 

管理組合の役を助け合って引き受けようと決めた私より5歳下の友人。

2年半前から、腰、肩等の関節病で通院。

「家で転んでね、腕を骨折したの」と言っていたことも。

それでもPCでの文書作成を最後まで続けられた。

一昨日、家の中に手すりをつける事になったと話された。

ご主人は認知症で散歩と荷物持ちを兼ねて一緒に出かけると、「変な歩き方やなぁ、なんで?」と何度も問われるとのこと。

 

ひざ痛が少し和らいだと思った私は、今度は夏風邪になった。

そんな事情で、久しぶりにホームを訪ねた。

 

いつも通りの笑顔で部屋に通してくれるなり、荷物3袋を見せて「もう帰ろうと思って!」と本気な様子で私たちの方が驚いた。

「ここの人に話したの?」と問うと、「まだ言ってないけど・・・」

「一旦出ると、ここには入れないよ!」と友人が言えば、「姉にもそう言われると考えるけどね」

「そうよ、食事、洗濯、掃除と何もかも自分でするのは大変よ!」と私のいつも通りのセリフ。

 

正直、健康な人には退屈で無理な場所。

途中、咳き込んで慌てた私だったが、3人で話している時は、懐かしい思い出話と、

これからのことなど笑いながらのお喋りは、彼女は認知症ではない。

偶に、亡くなられたお姉さんや、お母さんが存在したりすることがある。

 

もし、彼女の認知症が治り、家に帰れたら、一緒に音楽や、美術館巡りを楽しみたいと思った。

学校、勤務先が同じで、常にマドンナであった彼女とは、私は結婚で退職。別々の人生を歩む。

常にプライドが高く、生意気だったのでいい機会と思ったことも。

彼女はその後、男性並みの仕事をやりこなし、女性管理職として頑張っていた。

退職後、気ままな3人家族でのんびりと過ごしていたある日、母親とお姉さんの死亡で、最初に電話がかかったのが私だった。

家に帰りたいと願うのは当然。でも一人では無理。

また、来月会いにホームを訪ねたい。

 <買っていた服地でブラウスを>   <ペン習字・・・練習不足、力不足>