「アサドの祈り」はこちら。
長く続いてきたこのシリーズも9作目。予定されている最終作まであと1作だ。今回も北欧ミステリらしく犯行は残虐で、しかし精緻な構造になっているし、ユーモアのたっぷりだ。このシリーズが終わるのはさみしいなあ。
未解決事件を掘り起こす、個性あふれる(あふれすぎの)メンバーで組織される特捜部Q。最初は単なるコメディリリーフかと思われたアサドは家族にふりまわされ、ローセの性格の奇矯さはみがきがかかっている。
そして、このシリーズを貫く主人公カール自身の事件がついに動き出す。どのような幕引きになるのであれ、やっぱり終わるのはさみしい。
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