ミステリ篇はこちら。
それでは続いて非ミステリ篇を。
1 「水車小屋のネネ」津村記久子著 毎日新聞出版
2 「幽玄F」佐藤究著 河出書房新社
3 「地図と拳」小川哲著 集英社
4 「水 本の小説」北村薫著 新潮社
5 「街とその不確かな壁」村上春樹著 新潮社
6 「マイ修行映画」みうらじゅん著 文藝春秋
7 「本売る日々」青山文平著 文藝春秋
8 「心のおもらし」佐藤二朗著 朝日新聞出版
9 「八月の御所グラウンド」万城目学著 文藝春秋
10 「霜月記」砂原浩太朗著 講談社
この十冊は本当に面白かった。おそらく「水車小屋のネネ」は本屋大賞を確実にとるだろう。だってこれこそが書店員が売りたいと思わせるどまんなかの小説だからだ。登場するネネが長寿であることを利用し、ある姉妹の半生をみごとに描いている。
「幽玄F」はミステリのくくりでもよかったはずだけれど、冒険小説と三島由紀夫を融合させるというアクロバットはさすがだ。
「地図と拳」の次に「君のクイズ」を書く小川哲ってどんな才能だろう。
青山文平、村上春樹、万城目学、砂原浩太朗などの“わたしのレギュラー陣”に割って入ったのがみうらじゅんと佐藤二朗。この二冊には本当に笑わせてもらいました。
2023年は、痛風の痛みなどに耐えながら155冊読んでいました。すごくレベルの高い年だったと思う。
キネ旬ベストテン篇につづく。
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