名字(氏、姓とで厳密には意味が違うらしい)について、夫婦別姓や創氏改名問題などをのぞけば、あまり意識して考えることはない。どんな珍名さんであっても、そういうこともあるだろさ、と受け入れるしかない。だってその人が選んだものではないんだから。
ただ、昔は鈴木という名字がいちばん多かったのに、今は佐藤が上だとか、明治以前は武士しか名字を持てなかったと認識していたのだけれど、この書によればそれはいずれも間違いらしい。佐藤が逆転したのは繁殖力が強かったのではなくて(笑)、昔の集計方法に問題があったにすぎず、農民や商人でも姓を“名乗れない”だけであって持ってはいたらしい。
さて、都道府県ごとに名字の傾向が語られているんだけど、思いっきりまとめれば、とにかく東北は佐藤が圧倒的で、西に行くと山本や田中が増えてくるといったところだろうか。ちなみに、全国のトップテンは
1.佐藤
2.鈴木
3.高橋
4.田中
5.渡辺
6.伊藤
7.山本
8.中村
9.小林
10.加藤
となっている。さすが、おなじみのものが並んでいますね。職場に同じ名字の人がいることが多いので、それがわずらわしかったり、むしろうれしかったりするのだろう。ハンコの在庫が切れることが確実にない名字だともいえる。下に藤の字がつく名字は藤原氏から来ているらしい。どんだけ多いんだ。さて、山形県の名字の傾向は……以下次号。
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