2019年11月号PART4「下品なパーティ」はこちら。
「これはその手の映画じゃないのさ、坊や」
スター・ウォーズの最初のシリーズで、例のゴミ処理施設から逃げ出したときに髪が濡れているべきだと主張したマーク・ハミルに対してハリソン・フォードがにやりと笑って。
あの人は自分が出た作品も観ないくらい映画づくりというものにクール。連続活劇をめざしてつくられた「星間戦争」なるタイトルの、しかも主人公の苗字が「空を歩く人」なんてお気軽な映画でそんなにマジになるなというわけだ。しかし一方で……
「キャリーがもし生きていたら、認めてもらえるような作品にはしたつもりだ」
最後の三部作がレイアの物語であったのは意外。キャリー・フィッシャーが亡くなったのはその意味できつい出来事ではあった。彼女を讃えてJ.J.エイブラムスは最終作への自信を見せた。
わたしは世評があまり芳しくないこの「スカイウォーカーの夜明け」のことが大好きなので、この発言はうれしい。タイトルがなぜ夜明けなのかを含めて、四十年以上つきあってきた客として、とてもうれしい。
2019年12月号PART2「番長の絶望」につづく。
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