PART4はこちら。
気落ちした様子で食事をモーテルに持ってくるノーマン・ベイツ。
「すみません。今日の母は“普通”じゃなくて」
モーテルの応接室で向かい合う二人。部屋のいたるところに鳥の剥製が飾ってある。
「趣味なんですよ。でも獣の剥製はいやだな。犬とか猫まで剥製にする人もいますけど、ぼくは鳥がいい。鳥は静かだし」
照明が暗いことをのぞけば、このシーンはまさしくラブシーン。お互いが何かから逃げ出す、おくびょうな二人。
「どうして……その、お母さんを……どこかに入れないの?」
「どこか、って“施設”のこと?まさか。どんなところか知っていますか。母をあんなところにやるわけにはいかない。母の最良の友はぼくなんだ」
フェニックスに帰り、生活をやり直そうと決意したマリオンは、翌朝早くに帰るとノーマンに告げ、部屋にもどる。
マリオンに1号室を選んだ理由は何だったか。
ノーマンが部屋の絵をはずすと、そこにはのぞき穴があり、1号室をのぞくと、マリオンが(またしても)下着姿になっている。今度のブラは色つき。
4万ドルは中古車屋の前で買った新聞に包んである。マリオンは使ってしまったお金をメモに書き、しかし思い直してメモをひきちぎり、バスルームのトイレに流す。そのまま、彼女は全裸になってシャワーに向かう。
お待たせしました。全米の女性をシャワー恐怖症にし、数多くのパロディ作品を生み出した“シャワーのなかの殺人”の開始だ。シャワーカーテンをひき、(生活をやり直すと決心したこともあって)気持ちよさそうにシャワーをあびるマリオン。そこへ……以下次号。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます