文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件で、前局長佐野太容疑者(58)の息子が不正合格したとされる東京医科大学の同窓会が過去に、合否判定で優遇を求める受験者のリストを作成し、同大に提出していたことが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は複数のリストを入手しており、同窓会や大学幹部が関与した不正合格があった疑いがあるとみて、同大の臼井正彦前理事長(77)らから事情を聴いている。
複数の関係者によると、同大では卒業生を経由して同窓会などが、合否判定での優遇を求める受験生の親族らの依頼を集約。リスト化して大学幹部に伝えていたという。同窓会の元幹部はリスト作成を認め、「同窓会関係の子どもが受験するからよろしくと大学側に伝えた」と証言した。大学幹部も「5年ほど前には、毎年大学側に同窓会からのリストが届いていた」と明かし、ある卒業生の医師は「知人の子の受験を同窓会幹部に伝えた。『入試で同点の場合は頼むよ』という意味だった」と話した。
朝日新聞は同窓会や大学幹部が作成したとみられる数年前までのリストを複数入手。あるリストには受験者や、紹介者の名前と卒業年度とみられる記載があった。別の手書きリストには、約30人の受験者名や受験番号とみられる内容が記され、13人の名前の横に「◎」、6人に「○」、8人に「×」といった3種類の記号が書かれていた。
ある同大関係者は取材に「合否判定ではリストの記号に従って加点された。◎は『絶対頼む』、○は『可能なら』、×は『加点不要』という意味で、臼井前理事長の指示だった」と話した。
これに対し、今年の入試運営に関わった同大幹部は「リストは見たことがない。(同窓会の意向反映は)かつてはあったかもしれないが、今はやっていない」と話した。同大は「過去の不正合格やリストの存在は把握していない。今年度の試験の調査後、過去の入試についても調査する」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASL7L4TRML7LUTIL02K.html
http://ceron.jp/url/www.asahi.com/articles/ASL7L4TRML7LUTIL02K.html
一般社団法人東京医科大学医学部医学科同窓会
http://dosokai.tokyo-med.ac.jp/
東京医科大学に裏口入学した佐野貴徳くん、センター16日前にセブ島で「日本で一番幸せな浪人生だわ」
http://netgeek.biz/archives/121922
佐野貴徳(東京医科大学/佐野太息子)の現在や退学はどうなる?高校や家族兄弟と顔画像も!
https://wolf-log.com/archives/13800
東京医科大学は毎年10人前後を「裏口入学」で合格させていた
https://srad.jp/story/18/07/18/0412207/
東京医科大学の受験生は減らない?
http://biz-journal.jp/2018/07/post_24039_2.html
私大医学部「裏口入学の闇」 「東京医科大」は氷山の一角か
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180715/org/00m/040/004000d
東京医科大学「裏口入学は他にもやった。政治家や省庁幹部の子供とか」(2018.7.11.)
http://netgeek.biz/archives/122358
東京医科大学出身の人物
東京医科大学の人物一覧
東京医科大学 出身の有名人
https://www.minkou.jp/university/school/senior/20245/
東京医科大学出身のお医者さん一覧473名
https://www.hospita.jp/doctor/search/university/u23/
東京医科大学出身の人物(Wikiwand)
お金がなければ医師にはなれなかった「マニュアル医師」の危うい診療 「医大裏口入学問題」に思うこと(小田切容子)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56501
裏口入学リスト東京医科大学の処分や医師免許は剥奪になるのか
東京医科大学の不祥事から考える医学部推薦・AO入試や裏口入学の実態
https://医学部予備校.com/?p=8195
今年の東京医大入試、前局長の息子以外でも不正
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00050004-yom-soci
エリート文科次官候補と東京医科大の根腐れ。ガバナンスの見直しがなければ、過ちは繰り返される
大学入試の不正防止を呼びかけてきた文部科学省。その幹部が、東京医科大へ便宜を図った見返りに息子を「裏口入学」させたとして、受託収賄容疑で逮捕された。坊主の不信心とはまさにこのこと。エリート官僚と名門医大の“呆れた大醜聞”の深層に迫る。
「日本の教育を担う文科省幹部がおごり高ぶり、不可侵であるべき入試の公平性を自分の子供のためにねじ曲げた。全国の学生をバカにする最悪の行為です」
こう語気を強めるのは元文科官僚で京都造形芸術大客員教授の寺脇研氏。OBを憤らせる一大不祥事は、どのように行われたのか。
東京地検特捜部は7月4日、文科省の前科学技術・学術政策局長、佐野太容疑者(58)を受託収賄容疑で逮捕した。永田町関係者がその人物像を明かす。
「早大大学院理工学研究科修了後の1985年4月に科学技術庁に入省。2001年の省庁再編後は、高等教育局の主任大学改革官や同局私学部参事官など教育畑の要職を歩み、将来の事務次官候補の一人でした」
華麗な経歴だが、逮捕容疑はあまりにお粗末だ。17年5月、独自の事業や研究を進める大学を支援する「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に選定してほしいと東京医科大関係者が佐野容疑者に依頼。働きかけが功を奏したのか、同大は同年11月に対象校に選ばれ、5年間にわたり国から助成金を受け取ることが決まった。17年度は3500万円を受領した。
佐野容疑者は18年2月、事業認定の謝礼と知りながら、東京医科大を受験した息子の点数を加算してもらい、合格させてもらった疑いが持たれている。その佐野容疑者はなかなかの野心家だったという。明かすのは山梨県の政界関係者だ。
「山梨県塩山市(現・甲州市)出身で、出向で山梨大副学長をしていた時期もある。県人会にもこまめに顔を出し存在感を示していたよ。15年1月の山梨県知事選では、保守系候補として名前が挙がった。結束力の強いことで知られる県立日川高の同窓会では、熱烈な郷土愛を語り、本人も相当意識している様子だったね」
ところが、である。出馬は実現しなかった。
「佐野容疑者は小杉隆元文部相の娘婿。小杉氏の妻は支援者から多額のカネを騙(だま)し取ったとして10年に詐欺で逮捕された経緯がある。そのいきさつに絡む怪文書がばらまかれるともささやかれ、決断しきれなかったようだ」
一方の裏口入学を受け入れた東京医科大とはどんな大学なのか。「医学部予備校ACE Academy」の高梨裕介塾長が解説する。
「私大では、東京医科大より上のレベルは慶應大医学部ぐらいで、トップクラスの医大です」
医大“習近平”と野心家の結託
その難関医大で、高級官僚の子弟を不正に合格させていた工作には、臼井正彦理事長(77)と鈴木衛学長(69)のツートップの関与が明らかになりつつある。
2人は東京地検特捜部の任意聴取に「大学のブランド力を高めたかった」と関与を認めているといい、7月6日には大学に辞表を提出した。佐野容疑者と臼井理事長を仲介したとして、受託収賄ほう助容疑で医療コンサルティング会社元役員の谷口浩司容疑者(47)も逮捕されている。収賄側の2人が逮捕される一方で、贈賄側の大学関係者は逮捕されないとは不思議だ。司法関係者が声を潜める。
「検察は表向きには認めませんが、『司法取引』がささやかれています」
他人の犯罪を捜査機関に明かす見返りに自分の刑事処分を軽くしてもらうなどの日本版「司法取引」制度は6月1日にスタートしたばかり。捜査する側だけでなく、容疑者側にもメリットがないと利用されない制度だ。天下の特捜部が新しい「伝家の宝刀」を抜いた可能性もあるが、同大元教授が大学の内情を打ち明ける。
「臼井理事長は東京医科大の習近平。盤石な恐怖支配で、誰も逆らえません。鈴木学長は学者肌で理事長に何も言えない」
臼井氏の強権ぶりは「理事長任期の延長」に及んだという。元教授が語る。
「理事長は2期までで、臼井氏の任期は6月末で切れるはずでした。ところが今年初めに定款を改定、理事長職を3期までとしたのです。教授会の88%が反対しましたが、決議に拘束力はなく押し切られました」
東京医科大広報課に確認すると、「時期は明かせないが、理事長任期が延長されたのは事実」と回答した。
では、試験結果への「不正な加点」も強権が発動されたのだろうか。大学関係者がこう指摘する。
「合否を最終的に判断するのは入試委員会。学長、2人の副学長などを含む6、7人で構成され、合議制で結論を出します。加点があったとすればココ。トップの指示の下、裏口入学に関する合意があったのでしょう」
1次試験は数学、英語、理科2科目の合計400点。2次試験は面接と小論文で合計100点の構成だという。大学関係者は、
「1次試験はマークシート形式で機械が自動採点するため、加点は難しい。2次は入試委員会が最終チェックをするため加点の余地があります」
実は、東京医科大の不祥事は今回が初めてではない。前出の元教授が語る。
「04年には付属の大学病院の心臓外科手術で4人が相次いで死亡。臼井氏はその時の病院長です。その後、当時の学長が06年に辞任すると教授会と理事会が対立し、2年以上も学長が不在という異常事態になり、文科省から指導されました」
今回と同様、入試を巡る“疑惑”も指摘され、本誌は08年8月17日号で、一部の秘密主義的な入試方法をめぐって学内で問題視された経緯を報じた。
また、翌年には博士号の学位論文審査に関わった教授が、学生から謝礼金を受け取った問題も発覚した。当時、この謝礼金問題で第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎弁護士が語る。
「抜本的な改革をしようと提言をまとめたが、内部の猛反発で頓挫しました」
エリート文科次官候補と東京医科大の根腐れ。ガバナンスの見直しがなければ、過ちは繰り返されるだろう。
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180709/org/00m/040/005000d?inb=ys
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