夜明けのダイナー(仮題)

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SS:Over The RAINBOW

2010年10月21日 21時47分03秒 | ハルヒSS:シリーズ物
(『RAINBOW』より)



自分の努力の結果か、はたまたハルヒパワーのおかげか、俺は地元にある有名私立の大学に無事に進学出来た。 もちろんSOS団の全員揃って、だ。 先に入学してた朝比奈さん・鶴屋さん含め、にぎやかなキャンパスライフが想像出来る。
やれやれ……どうなる事やら。
 
近所なだけあって通学は自転車で済むのだが「自動車免許を取るわよ!」との団長様の一言で、入学早々に自動車学校に通う事になった。 勉強は良いのか、俺達?
詳細は省かせて頂くが試験は全て一発合格。 これまた実力なのか、外部の力か。 最近とみに分からなくなって来た。 ここは、まあ実力と言っておこうか。

晴れて免許は取れたのだが、俺には車が無い。 普段必要が無いからな。 必要ならば親のを借りるまでだ。 必要な時に借りて良いか?と親に聞いてみた所、あっさりOKが出た。 そこまでは良かったのだが……『将来、家族が増えても良い様に』と、なんと車を買い替える事になった。 今までセダンタイプだった我が家の車をミニバンって奴にしたのだ。 しかし、家族が増えるって何だろな? ハルヒ。

   「ば、バカ。 察しなさいよ!」

へいへい、と言う訳で、前置きが長くなってしまったが、時は5月下旬、初夏の陽気に包まれたとある日曜日の事。 その親の車を借りてハルヒとデートする事になった。 天気は快晴、日中は暑くなりそうだ。


朝9時、ハルヒを迎えに行く。 な、何だ? その大きな籠は!?
「弁当、昼ごはんよ。 朝から作ってたのよ!」 スーパーの籠くらいのバスケット一杯にか、相変わらず凄いな。 しかし、そんなに食べきれるのか。
「朝早くから大変だっただろ。 言ってくれれば手伝ったのに」
「いいのよ。 あんたに運転してもらうんだから。 これ位しなきゃ気が済まないわ!」


さて出発。 「海が見たい」と言うハルヒのリクエストに答え、国道2号線を西へ向かう事にした。
BGMは2人の気に入った曲を持ち寄って流す。 それ合わせハルヒが気分良く口ずさむ。

 
   ……最高のBGMだ。
 

俺も気分良く運転出来る。 そう、どこまでも。 2人で、いつか見た虹よりも遠くまで――
 
 
             ~Fin~
 
 
Never Ending 『HARU-KYON』 Days. And……Thanks For All!!






   (『虹の彼方に』……このSSの拡大版です)




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