ZWO-CN15F4の△星問題が解決しましたので書きます。
まずは本日雲の合間から撮影した最終星像です。
K-1フルサイズエリア , ISO1600 , 31sec JPEG撮って出し1枚画
中心部ピクセル等倍拡大
スターシャープやシャープ系フィルターは使っていません。
おお、良いですねえ~。
これなら小さい冷却CCDでもバッチリ使えるレベルですよ。
満足できる良像はAPS-Cエリアまでですが、全画面で鑑賞するならば
フルサイズエリアでもなんとか見られます。
今まで、まったりと星像がデカかったり、△星になったり不安定な挙動を
見せていた原因は、やはり主鏡の圧迫でした。
以前の改良でサイドサポートネジを開放し、バスコーク着けに変更しました。
これで△星問題は無くなったかと思いきや、思い出したように時々△星に
なったりしていました。
原因は光軸調整機構ロックネジでした!
これです。この外側の固定用ネジです。(バネが付いていない方)
光軸調整が終わって主鏡を固定するため、このロックネジを締めます。
ところが、これを強く締めると主鏡サポートのアームが変形するのです。
サイドサポートネジを締めていた時はサイドサポートネジで押し上げ、
バスコークにしてからはバスコーク全面の接着効果で主鏡を圧迫して
いたのです。このロックネジを締めなくても主鏡は保持できます。
バネの付いた引きネジは主鏡サポーター板に固定されており、
セルの底側からメスネジになっている光軸調整ローレットツマミを回します。
これは14回転で抜け、10回転でバネの有効エリアが終わります。
よって、バネを一番縮めた状態から5回転の位置を標準位置としました。
この位置であればバネが効いていて、ロックネジを当てなくても光軸を
維持できています。移動時に軽く当て、遠征地でレーザ確認後に緩めて
しまえばOKです。今回の試写もそうのようにしています。
サイドサポートねじは鏡に当てていません。
主鏡抜け防止板も鏡には触れていません。
斜鏡部にはバッファー板が入っていませんが、そもそも調整しろが1mm以下
なので不要です。
ここで問題個所発見!
引きネジはM6で外径がφ5.7mmです。
対してスパイダーユニットの中心穴がφ7.1mmもあってガタガタでした。
つまりセンターが決まらない!
熱収縮チューブ2枚掛けでピッタリとなりました。
斜鏡は短径63mmで、3.5mmドローチューブの反対側へオフセットされています。
斜鏡はバスコークのような弾力性接着剤で浮き固定されています。
調整ネジの圧迫が出そうな気もしましたが、今回はキチンと締め付けて
大丈夫でした。もう少し斜鏡セルの付け根が長いと安心ですね。
本来、斜鏡位置は固定で良い訳です。
しかも、この鏡筒は調整しろが殆どありません。
なので、バスコークを付けて必要以上動かないようにしてしまいました。
また、斜鏡のコバを黒板塗料にて黒塗りしました。
センター引きネジは一杯まで引いて丁度良い位置に来る設計のようです。
この時、三点の調整ネジは1mm以下の調整しろしか残されていません。
良く出来ています。いくらでも調整できてしまう他の鏡筒はオカシイ
です。少しは考えて設計をしてもらいたいものですね。
光軸調整は、
・ドローチューブに対する斜鏡の位置を決定する。
・コリメーションアイピースにてドローチューブと斜鏡の回転角、
スパイダーの位置関係、オフセット斜鏡のオフセット具合確認する。
・コリメーションアイピースにて主鏡のセンターマークをドローチューブ
センターに合わせる。
・主鏡センターマークの中心にレーザが落ちるように斜鏡を微調整する。
・主鏡を微調整してレーザが中心に戻ってくるようにする。
遠征地ではレーザだけを使って斜鏡と主鏡の位置を再確認すればOKです。
私の鏡筒は主鏡センターマークが0.5mmズレていましたので、コレを
過信しないことです。上記調整にてコリメーションアイピースでも
ほぼ合っているように見えます。コリメーションアイピースだけでも
おおよそは合いますが、視差や位置配分の感覚に誤差要因があります。
完璧だと思っても、レーザで追い込むと結構ズレています。
但し、初めからレーザでやってはイケません。
適当なアライメントでも、接眼部にレーザを戻すことは可能であり、
とんでもない光軸調整をやってしまう危険があります。
斜鏡の位置さえ決まっていれば、レーザだけでも大丈夫です。
当然ですが、信頼性のあるレーザコリメーターを使いましょう。
私のは星見屋さんで売っている、
Hotech SCA十字レーザーコリメーター 2" 接眼部用
http://hoshimiya.com/?pid=66635775
です。
これでやっと安心して撮影が出来そうです。
まずは本日雲の合間から撮影した最終星像です。
K-1フルサイズエリア , ISO1600 , 31sec JPEG撮って出し1枚画
中心部ピクセル等倍拡大
スターシャープやシャープ系フィルターは使っていません。
おお、良いですねえ~。
これなら小さい冷却CCDでもバッチリ使えるレベルですよ。
満足できる良像はAPS-Cエリアまでですが、全画面で鑑賞するならば
フルサイズエリアでもなんとか見られます。
今まで、まったりと星像がデカかったり、△星になったり不安定な挙動を
見せていた原因は、やはり主鏡の圧迫でした。
以前の改良でサイドサポートネジを開放し、バスコーク着けに変更しました。
これで△星問題は無くなったかと思いきや、思い出したように時々△星に
なったりしていました。
原因は光軸調整機構ロックネジでした!
これです。この外側の固定用ネジです。(バネが付いていない方)
光軸調整が終わって主鏡を固定するため、このロックネジを締めます。
ところが、これを強く締めると主鏡サポートのアームが変形するのです。
サイドサポートネジを締めていた時はサイドサポートネジで押し上げ、
バスコークにしてからはバスコーク全面の接着効果で主鏡を圧迫して
いたのです。このロックネジを締めなくても主鏡は保持できます。
バネの付いた引きネジは主鏡サポーター板に固定されており、
セルの底側からメスネジになっている光軸調整ローレットツマミを回します。
これは14回転で抜け、10回転でバネの有効エリアが終わります。
よって、バネを一番縮めた状態から5回転の位置を標準位置としました。
この位置であればバネが効いていて、ロックネジを当てなくても光軸を
維持できています。移動時に軽く当て、遠征地でレーザ確認後に緩めて
しまえばOKです。今回の試写もそうのようにしています。
サイドサポートねじは鏡に当てていません。
主鏡抜け防止板も鏡には触れていません。
斜鏡部にはバッファー板が入っていませんが、そもそも調整しろが1mm以下
なので不要です。
ここで問題個所発見!
引きネジはM6で外径がφ5.7mmです。
対してスパイダーユニットの中心穴がφ7.1mmもあってガタガタでした。
つまりセンターが決まらない!
熱収縮チューブ2枚掛けでピッタリとなりました。
斜鏡は短径63mmで、3.5mmドローチューブの反対側へオフセットされています。
斜鏡はバスコークのような弾力性接着剤で浮き固定されています。
調整ネジの圧迫が出そうな気もしましたが、今回はキチンと締め付けて
大丈夫でした。もう少し斜鏡セルの付け根が長いと安心ですね。
本来、斜鏡位置は固定で良い訳です。
しかも、この鏡筒は調整しろが殆どありません。
なので、バスコークを付けて必要以上動かないようにしてしまいました。
また、斜鏡のコバを黒板塗料にて黒塗りしました。
センター引きネジは一杯まで引いて丁度良い位置に来る設計のようです。
この時、三点の調整ネジは1mm以下の調整しろしか残されていません。
良く出来ています。いくらでも調整できてしまう他の鏡筒はオカシイ
です。少しは考えて設計をしてもらいたいものですね。
光軸調整は、
・ドローチューブに対する斜鏡の位置を決定する。
・コリメーションアイピースにてドローチューブと斜鏡の回転角、
スパイダーの位置関係、オフセット斜鏡のオフセット具合確認する。
・コリメーションアイピースにて主鏡のセンターマークをドローチューブ
センターに合わせる。
・主鏡センターマークの中心にレーザが落ちるように斜鏡を微調整する。
・主鏡を微調整してレーザが中心に戻ってくるようにする。
遠征地ではレーザだけを使って斜鏡と主鏡の位置を再確認すればOKです。
私の鏡筒は主鏡センターマークが0.5mmズレていましたので、コレを
過信しないことです。上記調整にてコリメーションアイピースでも
ほぼ合っているように見えます。コリメーションアイピースだけでも
おおよそは合いますが、視差や位置配分の感覚に誤差要因があります。
完璧だと思っても、レーザで追い込むと結構ズレています。
但し、初めからレーザでやってはイケません。
適当なアライメントでも、接眼部にレーザを戻すことは可能であり、
とんでもない光軸調整をやってしまう危険があります。
斜鏡の位置さえ決まっていれば、レーザだけでも大丈夫です。
当然ですが、信頼性のあるレーザコリメーターを使いましょう。
私のは星見屋さんで売っている、
Hotech SCA十字レーザーコリメーター 2" 接眼部用
http://hoshimiya.com/?pid=66635775
です。
これでやっと安心して撮影が出来そうです。
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