やってしまったんです、恒例のPCクラッシュ! 毎回そうなんですけど今回も
「別にやらなくても良いのにスッキリしたくてつい・・」
という衝動的行動。具体的にはうちのPC、昨年「静音PC」として購入したんですけど、どうも最近になって反応がキビキビしなくなっていた。WIN98の時代には2ヶ月に一度くらいは再インストしてたし、これは一度綺麗にするべきか・・・? なんてね。PCやってて何が腹が立つって言って動作が緩慢な事ほど頭にくることはないからねぇ~リアルに頭脳まで働きが遅くなる気がする(まあ、PC自体が頭を悪くするするという説もあるけど)。
一応構成を書いておくと、
HDDとして
ドライブ1:160GBを140GB(C)と20GB(Z)と二つのパーティションに分けて、Zはキャプチャ動画を一度溜めておく場所として利用
ドライブ2:160GBをそのままで利用、主にアプリとかデータとかを保存
ドライブ3:120GBをそのままで利用、主にキャプチャしてエンコード済みのデータをDVDに焼くまで保存
と言ったところ。
で、どういう風にしたかったかと言うと、
ドライブ1を綺麗にしてまずOSをWIN2000に戻したかった。このレスポンスの悪さはひとえにXPの責任だと思い込んでいたので。さらにパーティションを50GBほど割いて「インストール型アプリ+ゲーム」専用のOS環境にする、こうしておけば色々と入れすぎたために不安定になっても再インストールすれば済むし、メールデータなんかの移行に苦労する必要もないしね。
ドライブ2と3はそのまま。つまり、要するにホントOSをXP→2000にして、本来のパワーを搾り出す、ってだけの狙いだったのだ、当初は。
早速データをバックアップ(ドライブ2に退避)させてドライブ1のパーティション構造を開放して、再度構築、とっとと入れますか!大好きなWIN2000を!
さて、無事に2000を入れてドライバなども組み込み完了、ちゃんと動いてる(ま、この辺は慣れたもんです)。もともとXP用として販売されていたのでドライバを探すのに手間がかかったけど、ま、フツーはありますからね2000用ドライバ。次はゲーム用OSだ~とドライブ1の未使用部分にまたパーティション切ってOSを入れる。この方法でデュアルブート環境が出来上がるはず・・あれ!?なんだ? 最初に入れた2000が立ち上がらなくなったぞ? んな馬鹿な!2代前のマシンではこれでデュアルやってたのに!
結局、その後もインストールを(3時間ほど)繰り返すが、どうしても2000でデュアルが出来ない。じゃあ、後半入れるほうをXPにしたらどうだろう(先にXPを入れて後から2000というのは基本的には不可能・・あるファイルをコピーすれば出来るのだけどメンドイ)。
あ、これはオッケイ。ま、しょうがない。本当は、途中で止まってる例のNWNを快適プレイしたくて・・・ってのも2000導入の大きな要因のひとつだったからちょっと残念だけど・・・。で、この形式で双方のOSにほぼ完全にドライバなんかも入れてひとまず完成。うん、すっきりした! この時点で金曜日になっていた(あ、書き忘れていたけど開始は木曜日の午後でした)。
金曜日の施術を終えてウレシタノシのPCタイム! ところが!
ところが! 予想外の出来事が。通常通り、動画のキャプチャを始めたら、なんかやたらとフレームが落ちるんです。あれ? しかもDVDを焼く速度は半分に落ちてて1枚30分もかかるし、マウスカーソルの動きもぎこちない。これは・・・!? ま、なんだかよく分からないけど、結局OSとしてはXPでやらないと逆にパフォーマンスが落ちるという事だけははっきりした・・だから「XP専用」ってなってたのか・・そんなん初めて聞いたよ!
しょ~がね~なぁ~・・ここでまたもやXP登場、ドライブCの2000をXPにアップグレードする。
が!
なんだかのファイルが上書き出来ないとかでアップグレードが不可能! しょうがないのでデータをまたもやドライブ2(つまりD)にコピーして、またもやパーティションを開放してCドライブにXPを入れて・・・って、今度は前のXPが起動しなくなったっ! も~どうなってんの? しょうがないので、まもやドライブ1の全パーティションを開放してもう、OSはXP1つだけにするか・・ってやる前と一緒じゃないか! 結局元に戻ってきたわけか・・。まあ、実は一説にはパーティションで分けるとHDDの寿命が短くなるという話もあるので、それを回避したと思えば良いか・・
さて・・・ここまでの過程で何度かBIOS上からHDDを見ていたわけなんだけど、実はちょっと引っかかってる事があったのだ。それは、BIOS上で見たときに、ドライブ2と3に「ありえない」大きさの未使用領域が認識されていたということ(合計で500GBくらいあることになってる)。
「へぇ~ホントだったらうれしいね」
なんて気楽に流していたのだけども・・・この後恐ろしいことが・・・
さて、その後OSをXP一本に絞ってPCを立ち上げ、各種ドライバでも入れるか~とエクスプローラーでドライバをまとめてるDドライブの「再インストールに必須ディレクトリ」にアクセスしようと思ったら・・・
ブォデン!(例の音)
「ファイルかディレクトリが壊れているためアクセス出来ません」
なんてメッセージが。あれ? 嘘? ドライブDは見えてるのにアクセス出来ないとは!?
「ま、こういう事もあるかもな。一回再起動したらデバイスを認識できるかもな・・」
とこの時点ではお気楽に考えていたワケ。ところが・・
何度再起動してもアクセスは不能、「ドライブのプロパティ」で調べてみると未使用領域160GB。つまり、中身がまるっきりなくなった状態になってるのだった。うそー!! さらに「ドライブの管理」で調べると、160GBのHDDのクセに未使用領域350GBで、合計500GBのHDDって事になってる。そしてファイルシステムがNTFSなんだけども「バージョンが認識不能」になってる。まあ、どういう経緯があったのかは知らないけど、どうやらHDDのメタデータってんですか? そういうもっとも根本的な情報を失われたようなのだ。
うわぁぁ・・
軽いメマイを覚えた。ドライブDには今まで溜めて溜めて溜めまくったデータ的資産がまるごと保存されえていたのだ(まとまってないもの編集されてないデータなどはDVDにバックアップしてあるけど使えるようにするには膨大な時間がかかる。そしてラジオの音声データなどは4GBに達していなかったので保存もしてはいなかった・・伊集院光のラジオがっ!)。
被害データ量、実に・・・
100GB弱!
まあ、これだけのデータをHDD一台に入れておくというのは全然安全管理がなってないのだけど。あと、基本的にOSに再インストールの時には、増設してるHDDってのは切り離しておくべきなんだね。PC初心者の時には当然やってたけど一度も何も起こった事がなかったのでつないだままで作業をしていたのだ、これも怪しい・・
まあ、そういう教訓はとりあえずおいといて、これからの事を考えなければ。まず考えないといけないのが、どうにか壊れたファイルシステムを復旧する手がないか?ということだ。こういうときにはメジャーな方法として
「ファイナルデータ」
というデータサルベージ用のソフトがある。ただし、これってファイルをゴミ箱から削除してしまったり、HDDを間違ってフォーマットしてしまったり・・というのがその適用例となっている。果たして今回のようなケース(HDDのメタデータの破壊・・それもMBRとも違う)ではどうなのか?
とりあえず体験版で中身が見れるかをチェック!
おおっ!?
「認識出来ないファイル形式です」
って、全然だめだコリャー! じゃあ、次なる策を。世に言う「パーティション操作系」のアプリであれば、ファイル形式を変換したりパーティション自体を操作(大きくしたり小さくしたり出来る)した結果、ファイルシステムが正常になるのでは?と「partition logic」ってフリーソフトを試したり、「パーティションマジック」の体験版を試したりした! まず、partition logic はそれ自体が起動できない(ネットで調べても同様の症状の人が大多数)。そして、超メジャーソフト「パーティションマジック」の最新版でも、パーティション自体は見えてるもののファイルシステムが特定できないために、パーティションのコピーも出来ないのだった。
本当に万策尽きてしまった・・・後はこういうファイルサルベージの専門会社に依頼するって方法があるけど、これがまたべらぼうに高いんだよねぇ・・。何百万も出して復旧されたデータを見た会社の人は驚くだろうね 「深夜放送のラジオ音声のデータだとぉ!?」って。
何度か「フォーマット」のメニューにマウスカーソルが移動したこともあったけど、どうしても実行する事が出来なかった。とりあえず将来のテクノロジー発展を願って、マシンから切り離し別の場所で保存するというSFにおける難病患者をコールドスリープさせるような方法を取るか・・・とマシンを解体。
だがここで天佑が!!(←そうこなくっちゃな!)
ある方法を用いて、HDD内にあるデータが復旧できるという記事をネットで発見する。物理的に故障したHDDのデータをソフトウェア的に発見、修理するというにわかには信用できないような内容だった。そしてそれは実際に成功していた(体験記事の中で)。
もう、これしかない・・・早速実行って、あーっ!!
「フロッピーディスクが必要」
っていまどきそんなもんついてるPCがあるかーっ!! あるけどーっ!!
ううむ、他に何かないのか、「これ」ってのはヨー!
よし、こうなったら・・・大宇宙のエネルギーをお借りするしかない・・・(マジで)。自分の魂(エーテル体)の振動を拡大し、大宇宙の無限エネルギーに同調させる。そして・・・!(こっからは秘儀につき秘密)。
で、その後・・・大方の予想を裏切ってデータの救出に成功(エエーッ!?)
自分でも信じられなかった。けど、これは実際に起きたのです。まあ、祈りが直接データを復旧させたのではなくて、ある方法を見つける手助けをしてくれたのだけど。
しかもデータの救出率、実に100% 全てのデータを無事に救出した・・・・信じられない。しかしここでまたもや試練が、最後の最後の試練が(いかにも物語的展開)。
以前、(10年ほど前にファイナルデータでフォーマットしてしまった外付けHDDから)救出した音声データがすべて再生不能であったというオチがついた経験があった僕は、念のために救出したデータをダブルクリックしてみたのだ、すると・・・
「オーディオストリームの再生に失敗しました」
というメッセージが! あ、ひょっとして音声形式が特別でコーデックを入れてなかったからか? と思い、目いっぱい基本のWAVファイルをダブルクリック。が! 同じメッセージ・・・
「終わった・・最後の最後にヌカ喜びだったのか・・・」
しかしここでまたもや奇跡の大逆転! というかオチ。
「インストールしたばっかりでオーディオデバイスのドライバを入れていなかった」のだ
ドライバインストール後、何食わぬ様子で全ての音声データと動画データが再生可能と判明・・・
皆さん・・神は存在します、HDDが壊れてしまった、データを消してしまった・・そういう時には僕を呼んでくれ、そして共に大宇宙の神秘に助けを求めましょう!
しっかし本当に助かった・・・。全てが終わったのが奇しくも12月24日。そんな34歳のクリスマスイブ