2024/06/04「シックスサマナ39」
現時点での最新号。いや〜今回も凄かった・・表紙にも出ている裏新宿の女帝は本誌でも漫画を連載している家賃滞納100万円オーバーの売れない漫画家山田さんが狂った金持ちのラジオ体操会に潜入取材をしているうちにどんどん染まって下僕となって行く話。狂人がお金を持ってるとえらいことになるな・・って事で迫力のルポでした。
あと、玉玲さんとおっしゃる方が看護師時代に体験した壮絶な便秘状態の入院患者さんへの浣腸秘話、これは文章の巧さもあって声を出して笑った。いまどき文章だけで笑わせるってすごいですよね・・何でもかんでもタイパ重視で要約を知りたがる最近の風潮に待ったをかける力作でした。
実はこれを読んでる時にネットでシックスサマナを検索、ポッドキャストで番組が放送されてるというのを知り、早速視聴を開始しました。残念ながら290回(くらい)以降しかデータが残ってないらしく、楽しめるのはそこから5年分くらいなのだけどクーロン黒沢氏は美声でトークもいける(じゃないとこんだけの取材とか人脈とかは得られまいが)という事でずっと聞いてます。もはやYoutubeのほとんどの解説動画とかヌルくて聴いてられないぜ!って感じ。なんとかして290回以前のものも聴きたいが・・
聞き所は本誌38号辺りでも紹介されていた広島は呉の狂人「ラッキーコーン先生」。記事からでも狂いっぷり(60過ぎてるのに女子中学生にラブレターを渡して警察から注意される{大都市だったら一発アウトだと思うがw}、生活保護の僅かな残りを大阪まで出てきてアーケードの「ペンゴ」と「アルゴスの戦士」に未だにつぎ込み続けている)は十分伝わってると思ってたけど電話を録音したものが公開されていて、「そんなもんじゃないぞ」というのを思い知らされました。実はアマプラでかつてビデオで販売されいた動画も見放題で見れるらしいという事で・・そっちも狙ってます。80年代のテレビや90年代のネットから奪われた自由がココにはある!
2024/06/02「危険な話(新版)」
リクエストしていた「危険な話」が届いたのでKindleUnlimitedは置いといて最優先で読破。いや〜・・古い本ですけど今読んでも興味深い。そして怖いわ〜・・中で煽られてるような大事故は地震が来るまでは無かったわけだけど「生体濃縮」や「中性子による配管の劣化」なんかの後に問題になるような事柄は全部網羅されててさすが!と。
東日本大震災でも、事故後に関西・海外に逃げた人の事を「大げさな」と(特に喉元過ぎた今では)言う人がいるけど、NHKの本を読むと吉田所長はじめ現場の人たちが「あ、これで関東・東北は人の住めない土地になった」と覚悟した・・と書かれていたりで「超ラッキー」でなんとかしのいでるってのが本当のところなんだろなと。続けて姉妹本?「眠れない話」もリクエストしておきました(読んだことあると思うけど)。
ところでこの「危険な話」という本は個人的に思い出深い本なんで、そのエピソードをちょっと。
当時中3とかだったと思うんですけど、我が家には珍しく外食に行く事になったんです。両親は酒屋で馬車馬みたいに働いててお金はあったと思うんですけど「贅沢は敵だ!」って感じの家風だったので、外食なんて半年に1度行くかという程度。しかもファミレスとかじゃなくて「本格インド料理」の店があるって言うんで興奮しながら出かけたわけですよ。
到着してみると、白い土で作られたインドの一般家屋風の外観に得体の知れない笑いを浮かべた神様の看板がお出迎え。店に入るといかにもインドかぶれって感じの女店主が現れて
「今からルゥを作るので本でも読んでお待ちください」
とのこと。腹減らしてきてるのにお預けかい!しゃーねーな〜と本棚に手を伸ばして掴んだ本がコレ。いやもう、冒頭からの脅し文句と恐怖のデータに体を固くして読みふけりまして・・その後で出てきたカレー、全く味がしませんでした。
一向に食事が進まない僕を見て、女店主
「あら〜辛すぎたかしら?ヨーグルト入れるわね」
いや、そういう問題じゃないし・・しかもヨーグルト!乳製品!放射能汚染!
てな感じで当時は全く楽しめませんでした。
その後、著者の広瀬隆にハマった僕は力作「赤い盾(ロートシルト、つまりロスチャイルド)」シリーズを皮切りにほぼすべての著作を読破し、東京にいるときに講演会に出向き、終了後に出口で待ちぶせて話しかけ「実に迷惑そうな顔をされる」という経験をする事になったのでした。
2024/05/31「シックスサマナ38」
お楽しみのシックスサマナ。1号から・・とも思ったけど、とりあえず最新まで追ってから1に戻ることにした。
38号は聞いたこともないオッサンの追悼特集号だった。誰だよDJ北川って・・と読み始めたのだけど。
こんなむちゃくちゃな人間がいるのか!
いや〜・・人間って本当に面白いですね。刑務所に入ることも(多分)無く、本当に好きなことだけを一生追い求めて他人に迷惑かけまくって死ぬ。こんなビンビンコロリを達成できる人間がおるとは・・・。人間、結局のところ覚悟次第って事なのかもなぁ。
他にも編集長の日記で「PC88VAを保存する会」みたいなのに「誰も来ないだろう」と思って参加したら40枚のチケット完売でマニアがぎっちり集まって驚愕・・とかレトロPCにも縁が深いみたいでバックナンバー楽しみだわ。
2024/05/30「Obsidianでつなげる情報管理術 完成版」
情報管理メモツールObsidian。以前ちょっとだけ使ってみようと思ったんだけど、全くの手探りだったので「ただのメモ」にしかならず
「じゃあGoogleKeepでイイやん」
と、アンインストールしてしまった経験あり。今回「完成版」と銘打たれたものがKindleunlimitedに出ていたので拝見。いや・・これは・・Obsidian、すごいツールじゃないか!
と、最初の25%くらいまでは興奮して読みました。なるほど、メモを有機的に(デジタルだけど)リンクさせる事でメモからアイデア、そして仮説に及び実証を経て新たな理論に至る!みたいな。
まあ、別に研究などをしてなくても例えば小説じみたものを書きたいと思ったら「とりあえずこれだけは書きたい」と思うシーンだけを思いつくまま書いておいて、そこをゴールとしてさかのぼって物語を考えるという手法もあると聞く。そういう活動にはもってこいなんじゃないか?あこがれのアウトラインエディタにもコミュニティの有志が作ったプラグインを一発導入すれば、その場で実装されてしまうという拡張性、スゲーッ!と。
で、最後まで読んだんですけど。
ま、別にそこまでやりたくないな(-_-;)
とにかく「たったこれだけやってれば爆速でメモが取れる!」みたいなノリで延々とプラグインの紹介と設定を解説してくれてるんですけど、読み進めるほどに消え去るモチベーション。いきなりハードル高すぎるって・・そしてそこまでやってる人たちがいたとして実際に成果を出してるのだろうか?という気にもなる。
メモ1つ取るのに大見出し、中見出し、小見出し・・とか?とりあえずメモを取って、タグを意識しながらデジタル化、定期的に秀丸のGrep検索でタグごとの一覧を眺めて、アウトラインエディタでまとめる・・ってのがまだ現実的なギリ限界の手間じゃなかろーか。ま、それさえもやったことないけど。
Obisidianで使われてるマークダウン記法ってのも今回初めて試し打ちしてみたけど、日本語には向いてないやろ・・と。メタ記号を入れるのにいちいち全角半角切り替えを押して打ち込んでいくというのは個人的には絶対に嫌だ。こないだLinuxのWineで使えるようにしたMeryに可能性を感じたのはアウトラインのメタ記号を全角のスペースの数に設定できる点で、これならどんなテキストエディタ(ポメラとか)だろうが、ガリガリ書きながら文頭で適当にスペースキーを連打するだけ。
結局の所「(少なくとも自分にとって)魅力的なテーマ」を見つけられるかってだけだと思うなぁ。
ま、でも「書きたいシーンだけ先に書いて」おいて、いずれ組み立てて物語にするってのは関数型プログラミングみたいで気に入った。どうせ毎日日記は書いてるので、映画とかドラマ、漫画で「良いなぁ」と思ったシーンなんかはパクって文章化して記録しておくのは悪くない・・と思いました。
2024/05/30「シックスサマナ37」
一番最初にKindleunlimitedに登録したとき・・今となっては正確に何年前かは忘れてしまったけど、その時からずっと気になっていたシリーズ「SixSamana」。見るからにアジアのヤバそうな事情を扱った内容・・こんなん絶対に面白いだろ!
と、感じてたのに何故かずっと後回しにして来ました。今回、ついに・・37巻からだけど読み始めることにしました(本当に面白かったら遡って1巻から読むつもり)。
結果・・・
なんじゃコレ!めちゃくちゃ面白いやんけ!いや〜予想の上を行ってたなぁ・・37巻は東京で家賃36000円のキチガイアパートに20年以上住み続けている漫画家さん、私物ラブドールで私設秘宝館を作ってしまった老人などなど・・無作為抽出した一冊でこんだけ面白いのならば全巻の品質は期待できるというもの。
あ、基本的にKindleFireの読み上げ機能で読んでるんですが少々無機質な読み上げ音声が不気味さを引き立てて、実に良いですわ〜。目も疲れないし
いや〜人間ってやっぱりすごいな〜と。
2024/05/28「ウルトラセブン」
桑田先生の漫画版ウルトラセブン。やっぱり絵が巧い!
どういう経緯で行われたコミカライズか分からないけど、番組放映と並行して少年誌に連載されたものっぽいかな?怪獣のデザインとあらす
じだけ渡されて好きに描いてる感じ。今だと「それが正解」だと思うけど、当時読んでたら嫌だっただろうな。ただ最終回はテレビに比べると超アッサリで、こればっかりはいただけないかと思ったけど。
興味深かったのはテレビでは(多分)無かったエピソードウルトラ警備隊予備隊員の「アラキ」君。お約束を裏切ってなかなかグッとくる話で良かったなぁ。
いつかもう一回読み返したいとは思わないけど歴史の一部として楽しめたかな〜
2024/05/25「福島第一原発事故7つの謎」
失敗の本質と被ってる部分もかったが(どっちも同じ番組からのスピンオフ出版だったと知らんかった)、こちらは全体の流れを時系列で追う感じ。イソコンの時も思ったけど、こっちで読むと更に「不運の連鎖」が大事故の原因だっとは思うけど・・混乱状態での情報共有の限界なんかも含めて、人類にはまだ早い技術じゃないんかなぁと。トイレがない家でおむつの中にウンコをためて、適当にそこらに置いてるようなもんでしょ?処理できるアテが出来てからにしてくれ〜。早く物質を直接エネルギーに変換出来るようになると良いなぁ。
2024/05/23「失敗の本質」
中学生のときに広瀬隆の「危険な話」を読んで以来、一貫して反原発派のワタシです。あの本はマジで怖かった・・(懐かしく思ったので本日、図書館で予約してきた)。
今回KindleUnlimitedに福島原発関係で良さげなのがまとめて出ていたので読む。実に興味深い・・結局のところ、メルトダウンは人災だったな、と。緊急時の冷却システム「イソコン」、これは電源喪失でも炉自身の廃棄でタービンを回して冷却出来るシステム。これさえちゃんと動いていれば1号機のメルトダウンは防げた可能性が非常に高く、当然続く他の炉のメルトダウンも無かった。電源喪失後、ちゃんと起動したのに40年間一度も実験も行っていなかったために実際に動いたときの挙動を誰も把握できておらず、わざわざ停止させてしまう。大雑把な印象のあるアメリカでも5年に1度は起動実験を義務付けているというのに・・
「きっと〜だろう」という希望的観測
結局コレよなぁ・・。このせいで目に見える経済的な損失だけでも8兆円以上ブッ飛んでいるワケだから・・そら戦争にも負けますわ。ワテも気をつけよう
2024/05/22「企画書からはじめるマンガ原作のつくり方」
KindleUnlimitedですがや先生の書籍が何冊か読み放題になってるので読んで見る。マンガ原作とか全く興味はないけど「マンガ原作ってのは漫画家にいかに楽をさせるか」ってのを考えて書くもの(意訳)ってのが面白かったですね。漫画家にシーンを鮮やかに思い浮かべさせ、絵を描くことに専念させるかって・・なるほどねぇ・・
あと、デビューしてからずっと仕事が途切れたことがない先生だけど「連載中、常に次の連載のネタを温めて売り込んでいく」。あんなビッグヒットを生んだ先生でもこういう営業が必要なのか・・面白いものを描けば売れるなんてやっぱり思い上がった態度なんだなぁ
2024/05/21「駿河城御前試合」
好きな漫画ベスト5に入るのが「シグルイ」なんですが・・原作の駿河城御前試合が面白いからなのかな・・「腕(かいな)」も面白いし、この平田版も面白かった・・表紙を見ても分かるんだけど、絵が良いんだよなぁ・・日本人の筋肉!って感じでムキムキではないんだけど強靭で暴力性を秘めた筋肉の緊張が荒い筆致で迫って来る。
ところで平田弘史さんと言えばいろいろな作品の題字を提供されてるわけですが・・
X68000版イースの題字もそうなんですよねw
この移植はグラが怖すぎでしたねぇ
2024/05/20「ゴッドアーム」
KindleUnlimitedにて桑田次郎さんの漫画が大量に読み放題になってるんだけど・・正直、今となって読んでみると「歴史的な価値はあるだろうけど正直すごく面白いかと言われると・・」というのが多い印象。「エイトマン」の時代だと考えると当たり前なんですけど。
ところが・・この「ゴッドアーム」だけは違った・・まず、原作を梶原一騎がやってるせいもあってか、物語の展開が古いのになんか変→新鮮ってのがある。敵は当時まだ色々とフレッシュだったであろうナチス残党なんだけど・・彼らの言動が梶原氏特有のもってまわった謎の理屈と合わさってて、すごくキャラが起っている。
そして何よりも桑田次郎さんの、ちょっと信じられないくらいに美しい絵。これは現代の目で見ても惚れ惚れするような美しい線で漫画とアメリカンコミックの理想的な融合物・・と思えるようなものだった(個人の感想です)。これを週刊連載でやってたってマジか・・
どうやら長らく超プレミアで知る人ぞ知るって漫画だったらしいので全巻読み放題で読めるKindleUnlimited、このために入っても良いんじゃないか?と。
ネタバレになるんで書きたくないけど、書かずにはいられない名シーンがあったので・・・このゴッドアーム(主人公の名前です)、最後の最後まで口を利かないサイボーグなんだけど・・実は最後の最後に口を開くんです。その言葉が・・ぐぅ〜!さすが梶原一騎、泣かせます!!男ってのはこうありたいなぁ・・と思わされます。
2024/05/20「潮風のルフラン」
KindleUnlimitedにて読み放題の漫画を漁ってて発見。
とにかく絵が(良い意味で)古い!そして内容が・・・
古くて泣ける!
あ、トホホ・・って意味ではなくて昭和の魂にビンビン響く純愛ストーリーって感じ?幼馴染の妹みたいに思っていた女の子が主人公を追って上京してきたが・・って話は特に胸が締め付けられました。あんまりにも良かったので
「こんな素敵な話を書く作者さん、きっと他にも良い物を書いておられるはず・・」
と著者名で検索
どうしてこうなった!?まあ、原作は別の人ですけど(お話も美味しんぼの料理がレイプになっただけで悪人では無いんですけどね、確か)。あ〜びっくりした。
ところで、先日知り合いのお子さんから「一回読んでみて!」と言われて
「君に届け」
って漫画を渡されたけど1巻の途中、肝試しが終わったとろこで脱落した僕ですが・・逆にその若者にこの本を読ませたらどういう反応を示すのか興味あるなぁ・・レイワでも通じるんだろうか?あ、レイプマンじゃなくて純愛モノの方ですよ?念の為。
2024/05/19「テクノ・リバタリアン」
橘先生の本が出てたのを知って図書館でリクエスト。1〜3章まではこれまでにもあった現代思想のまとめとかで目新しいものは無かったかな・・あ、面白かったのがコールドスリープ契約をした元大リーガーの話。死後、本人の遺言通りにコールドスリープサービスを受けさせようとする息子と、火葬を望む娘の間で訴訟が起こって、結果「頭部をコールドスリープ」「切り離した体を火葬」で決着したというw。淡々と書かれてるけど笑うところですよね。
それと高知能(つまり現代での金持ち)のカップルにはなぜか自閉症の子供が生まれることが多いなぁ・・というのは経験的に(しかしデリケートな問題なのでおおっぴらには語られずに)感じられてたらしいんだけど、調査してみると実際そのとおりだったという話。高い知能同士はカップルになりやすいので、今後どんどん増えていくだろう、と。なるほど・・興味ぶかいなぁ・・とコメントは控えておく。
あとはアップデートされたテクノ教の現状って感じでしょうか。あ、ベーシックインカムはやっぱりうまく行かないらしいですね。そりゃあなぁ・・結局BIを推してる人って大概「経済的にうまく行ってない」人って感じですもんね・・あとは金持ちは吊し上げを恐れてBIを推してるフリをしてるって感じか(これは同様のことが本書でも書かれていた)。
で、一番おもしろかったのが「世界の法則」とも言える「コンストラクタル法則」って概念。名前の通りフラクタルに関係することなんだけど・・要はフラクタルがなんで自然界に発生するのか?ってのを説明する法則だと。
あらゆる物質は「流れがあり、かつ自由な領域があるのなら、より速く、よりなめらかに動くように進化する」、と。言われてみれば「そらそうだろ」って感じなんだけど、これが人間の進化にも当てはまると。そして流れは階層性によって効率化される・・ということで
・階層社会は避けられない(下層の存在にとってもその方が生存に効率的)
・自由な社会が発展する(アメリカと中国、どっちが自由か?)
・自由な奴がすごくなる
と言う話。これは応用が効く法則だなぁ・・
「汝、やりたいようにやりたまえ」
2024/05/06「レモンエンジェル」
KindleUnlimitedにレモンエンジェルを発見。これは当時ヤングジャンプで連載されていて、兄弟誌の少年ジャンプでやたらと広告だけは見かけていたのだけど、ご縁がなくて今まで未見。
だってホラ・・絵柄がね?
当時の僕にとってレモンエンジェルって言うのは
やっぱりコレでしたから(^_^;) 当時のかカッチリしたセル画の絵が良かったの・・。
で、今回初めてヤングジャンプ版を読んだわけですが・・・なんだよコレ、めちゃくちゃ面白いじゃないか。いや、正確には「漫画が巧い」って言うんですかねぇ・・ずい分前の漫画だけど漫画として普遍的な面白さがあると言うんですかねぇ・・なんかドンドン読めてしまう。最後はちゃんと青春物語として終わってますしね。やりますねぇ!
あとはまぁ・・時代感ですかね?女子高生にことあるごとにセクハラする体育教師、彼氏いるのに浮気しまくりで夜になると電車での痴漢体験を思い出して自慰行為にふける主人公(女子高生)・・これは現代では一般紙では掲載不能だろうなぁ・・絵柄のせいで全然エロくはないのですが。
というわけで思わぬめっけものでした
2024/03/28「サイコロジーオブマネー」2回目
なんか最近?の株高とか都心部不動産の先高感の影響があるのか、知り合いがタワマンを買うとか買わないとか・・
そんな中で今の生活に「コレデイイノダ」を感じるために、久々のサイコロジーオブマネーを借りて読み直してみる。
いや〜やっぱりエエ本やで!
いや、ただ単に僕の好みなんですけどね。出費を抑えてだんだんお金が溜まっていくのが好きなのです。投資の成績はコトンロール出来ないが、節約は100%自分でコントロール出来る、とかイイね!
「〜〜〜 しかし実際には、真の富とは目に見えないものだ。富とは購入しなかった高級車であり、買わなかったダイヤモンドである。身につけてない時計、着ていない服、乗らなかったファーストクラスの座席である。富とは目に見えるものに変換されていない金融資産のことなのだ。」
キモに銘じて置こう。繰り返すけど、僕はこの考え方が好きなだけなので(本書にもあるように)、間違ってるわけではないけど正しいわけでもない。
上の引用は好きだけど、じゃあ豊かさってのは?ってのは個人個人違うってことっスねぇ。バカバカしいけど見栄を張った生活こそが豊かさだって人もいるわけだし。僕にとっての豊かさは・・うーん「買おうと思ったら買えるけど、別にいらないから買わない」かな!
2024/03/22「ハーモニー」
というわけで伊藤さんの遺作かな?オリジナル長編の二作目を拝見。
おおっ!?と思ったのは序盤でシレッと作品世界が「虐殺器官」から直接的に繋がっているというところ。あの後、こんな事になってしまったのか!と。
後はなんか気になるなぁ・・と思ってる仕掛けが最後になって「そう来たか!ああ・・中盤過ぎたら気づくことも出来たはずなのに悔しい!」と思えたところ・・良かったのはそこらへんでしょうか。
正直、中盤には早くも「うーん・・」って感じだったんですが「この作者は最後のオチにとんでもない事をやってくる」という信用があったもんですから最後まで読了。やっぱり最後にちゃんとオチを用意してくれてて最終的には満足。
個人的に「うーん・・」だったのは、主人公たちに感情移入出来なかったというところが大きいんだろうな・・と。要するに俺の想像力・没入力が足りないのか・・?
もしかすると今回のキモとなる意識の正体、脳内で複数の価値判断が衝突を起こした結果から決定に至る過程が「意識」の正体である・・って科学理論に「ほぉ〜」と思えなかったのも大きいかな。感覚的にはどうしても納得できないんだよなぁ〜・・
ちなみに、アマゾンの評価を見るとやたらと高評価なんだけど・・個人的な推測では高評価が多いのは著者が悲劇の早逝、たった2本(か3本)しか書けなかった作品の1つだからって心理的下駄を履かせてもらってるってのあはあると思うんだけどなあ。
2024/03/13「音楽の正体」
あるお方のブログを拝見してて「ハッ!」と来た。フジテレビ深夜のアレか!多分一度だけ見たことがあって1オクターブの跳躍がどーのこーのという話をしてた気がする。面白そうだったけど結局その後観ることが無かったんだよなぁ・・
というわけで大いに興味を引かれたので早速リクエストして読みました。
面白かったですねぇ!とりあえず一通り読んで「若者の革命は実は密かに成功していたんではないか?(挫折したと思われてたヒッピー革命は、彼らがチカラを持った現代に実現されているのでは?って話・・だったと思う)っていう音楽とは直接関係ない部分に唸ったのでした。
2回目はちゃんとギターで弾きながら読もうと言うことで久々にEZ-EGを引っ張り出してきました。チューニングもいらんし便利なんですよね(^_^;)
そして気になって検索した結果・・なんとこんなの発見しました。こちらも見てみよう。文句あるなら公式がちゃんとアーカイブしろ!ってね!
2024/03/13「サイエンス・フィクション大全」
交野市の図書館にリクエストをしたら多分「新規で購入してくれた」っぽい。大判でフルカラーの4000円以上する豪華本。
ああ・・すいません。全然好みの本ではありませんでした・・20分くらい拾い読みしたけど返却することに。
いや〜・・何というか・・こう・・このSF作品はこの奇天烈なアイデアがすごい!みたいな感じでいろんな発想を楽しめるような本かと思ってたんだけど違った。
2024/03/12「AIとSF」
くそ〜・・メモリの少ないChromebookで書いてるからか、別のページを参照してる間に書いた分が消え去った。あ〜あ・・
えーと
「智慧錬糸」が反則だけどずっと笑って読んでました。著者の野崎まどって人が気になったので調べたらアニメの脚本とかもやってらっしゃるとか、やりますねぇ!
「準備がいつまで経っても終わらない件」長谷敏司・・なんか妙にリアルなコメディ作品。筒井康隆を思い出した・・まあコメディSF短編で関西弁ってだけかも知れんけど。
「形態学としての病理診断の終わり」揚羽はな・・SFじゃないけどよく出来た人情話、キレイにまとまってるなと。
「月下組討仏師」竹田人造・・AIとかSFとか関係なくて女子が大好きなアレ。「お慕いし申す!」で爆笑。
「セルたんクライシス」野尻抱介・・こういうAIによる楽天的で明るい未来も良いじゃないか。文章が達者!
機械生命体化とか精神生命体化とかが間に合わないのだったらAIを人類の後継者にしても全然良いじゃないか。テック教徒の方々にはガンガンAIの開発をお願いしたい!
2024/03/07「オービタル・クラウド」
QuoraだったかのオススメSFへの回答で出ていたので。
こ、これは・・噂に違わぬすごい出来!!宇宙!コンピュータ!特殊能力!男の子の夢が詰まっている。同時に(恵まれない)ITエンジニアの恨み節みたいなものもチラチラ見えててプログラマー出身ということでなるほどな、と。
気に入ったのはいわゆる「バカが出てこない」って事でしょうか。話をすすめるために明らかにおかしい判断をするエライさんとか身内とか・・そういうのが全く出てこないのが気持ちいい。あ、序盤に一人だけ英語が出来るつもりになってる女が出てくるけど、そこらへんもエエ塩梅に抑えられてるので。
まあとにかく「感動はしないけど」「よく出来たプロット」って感じでした。いや、それが良いんだよな〜・・正直、どんだけ面白いアイデアが詰め込まれてるのか、とか予想の斜め上の展開・・・とかそういう刺激を求めて読書してますから。物語は・・超高級なライトノベルって感じですかね?
まあ、そういうわけでこの人も本も引き続き読んでみたいと思いました。もっと「あっ!」と言いたいんだ僕は。
2024/03/01「虚数」
SF界の巨匠(らしい)スタニスラフ・レムのメタ文学作品・・という触れ込みだったので気合を入れて読み始めたが・・駄目だ〜俺の現在の知能では楽しめない(-_-;)
どうも架空の書籍の序文(笑)を集めたものらしいんだけど・・天才が行くとこまで行ったらこうなるんか・・という恐怖がわき起こっただけでした。50ページくらいは頑張ってみたけど脱落!まあ、またいつか「もう読むものがない」となった時には挑戦するかも知れません。つまり二度と読むことはないという事ですけど。
2024/02/23「SF超入門」
著者が選んだ古今東西のオススメSF紹介本。読んだことがあるものもあるし、無いものも当然!ある。
特に読みたくなったのは
「順列都市」「スターメイカー」「銀河ヒッチハイクガイド」「宇宙・肉体・悪魔」「楽園の泉」ってところかな〜。
紹介されてる中で、既読のお気に入りは「竜の卵」。いや、これは面白かったねぇ〜・・もともと高校生の時に山本弘さんの「サイバーナイト(ゲームの背景解説小説?)」でハードSFのオススメとして出ていたんじゃなかったかな?こんな奇想天外なことを考えるのか!と驚いたもんだス。
山本弘さんの「地球移動作戦」が入ってたのも嬉しい(本当は「去年は良い年になるだろう」が好きだけどハードよりじゃないしな)。
小松左京の「復活の日」も映画は何度か見たけど小説は未読なので読みたくなったなぁ・・
いくら時間があっても足りないぜ!
2024/02/21「虐殺器官」
ずっと気になってたので読んでみました。
面白い!むちゃくちゃ夢中で読み進める・・という感じではなくて、ディテールとかアイデアとか?ここ数年ででようやく(橘玲さんの本とかで)一般に広まり始めた進化心理学の知見とか遺伝の話なんかもバッチリ入ってて、発表当時読んだらかなり興奮しただろうなぁ〜と。
お話自体は中盤で「あ、地獄の黙示録か」ってなるんだけど、見透かしたように「地獄の黙示録のカーツ大佐がうんぬん」と言う記述が出てきたりして潔くて好感度アップ。主人公のトラウマと重なって出てくる映画のワンシーンが僕も大好きな「エンゼル・ハート」のものだったり・・同年代の匂いがプンプンするな!と思ったら1974年生まれだったか・・
地獄の黙示録なので結末は・・だろうな?と思ってたけど、想定の規模を超えて来てやっぱり「ゲェッ!」ってなりました。こ、好みのラストだ・・ホラー映画好きなんだろうなぁ〜と言う印象。
あとがきを見ると小松左京はラストの主人公の行動に説明がつかないとか(その他の理由もあり)で大賞を取らせなかったらしいけど、いや・・ポールと接触してる段階で十分説明つくだろ。ポールは研究・追求・実践し過ぎて使おうと思わなくても身についた深層言語ダダ漏れの歩く感染源になってしまってるんだろうから。
特に気になったのは
・論理的な判断ではいつまで経っても結論が出せない、そのためのショートカットが感情である
とか言う意味の部分。むっ、ファストアンドスロー!やっぱり感情の使いどころが鍵だな!ということで気をつけようと思いました。
残念ながら長編3作で他界されてるのですが、残り2作も読んでみようと思います。
2024/02/16「運は遺伝する」
いつの間にか橘玲先生の本が出てたので図書館でリクエスト。購入してもらえた模様(交野市は図書館結構チカラを入れてるらしい・・他市の住民情報)
結論としては・・人間の志向、感覚、才能には全部遺伝がからんでるんだから、選択とか行動も遺伝の影響を受けた結果「運も遺伝する」という事になると。まあ、そうですよね・・
問題は遺伝による知能の影響ってのがタブーになってて(運動能力や容姿については誰もが認めているのに)
「やれば出来る!」
を強制してしまう社会・・というか親(の期待・欲目)が若者を苦しめているという点だと。現代は知能偏重の社会なので、当然諦められなくてそうなるんだけど、それ故にその他の才能があったとしても得をしない事が多いので苦しい事が多いんですよね。やっぱりいかに他人より得意なことを見つけるか、それが一般的にはカッコ悪い事であっても見栄はらずに「それで生きていく」って腹を決められるかってことで幸せが決まるんだ、と。まあ、そういう風に理解しました。
目安としては
「最初に取り組んだときに苦もなく出来た」
「特に努力しなくても他人より結果を出せた」
そういう事柄に出会ったら、才能があるってことだと。たまたまそれがカッコよくて儲かって楽しい事だったら・・大いに感謝して余った豊かさはしんどい人に還元してやるのが良いよって事ですなぁ。社会のため、ひいては自分自身のために。
2024/02/07「ゴリラーマン」
「天上天下唯我独尊」が面白かったので、当時のヤンマガで最後まで読んでなかった漫画を最後まで読む挑戦。
結果・・いや、これ・・いつになったら面白くなるんだ?と思い続けて最後まで読んだけど、最後まで面白くならなかったんだが?なんでこんなに評価が高いんだろう。全く分からん!
ま〜ワンピースの面白が全く分からない僕なので、人類の大多数には面白い漫画なのかも知れないが。
2024/01/21「なぜ世界は地獄になるのか」
橘玲先生の本。去年から気になってたんですけど、たまたま地元の図書館にあったので。
気になってたけど急いで読もうともしなかった理由ってのがタイトル。えっ?世界って地獄なの?いいトコロだけどなぁ・・?
読んでみて理由が分かった。僕が無意識で地獄にならない選択をしてたから実感が無かったのだ、と。
やる系
・人間関係が薄い仕事を選ぶ
・カッコ良くないけど楽でそこそこ効率よく稼げるバイトをする
・人類の悲惨な歴史を知る
・日記を書く
*迷ったらLRでOKと出た行動を取る
やらない系
・見栄を張らない
・お金を使わない
・SNSをやらない
・「嫌だな」と思う人とは距離を取る
・昔の友だちとか知り合いと縁を切る
人によると思うけどコレでこの世は地獄じゃなくなるな、と。極楽でもないけどニア天国って感じじゃないですかね?まあ僕は変人なんでねぇ・・
本の結論も極めて道教的と言いますか・・足るを知るって言うんですか?ちょっと昔の王様とか貴族なんかも及ばない平和で豊かな世界におるじゃないか、他人と比べるなよw って結論だと僕は受け止めました。
一方、なんで地獄になるのか?ってのは「そうなる方が都合が良い人達がいるから」って事でした(超大雑把に言うと)。
陰謀ではないと書かれてたけど、大きな意味では陰謀みたいなものじゃないかな。SNSが流行ったほうが都合が良い連中がいて、ビットコイン投資が流行ったほうが都合が良い連中がいて、親孝行が、勤労精神が、高い貯蓄性向が、拝金主義が、韓流ドラマが、サブスクが、保険が、先祖供養が・・・そう考えるとSNSを手放したZ世代が最強かも知れませんね?
興味深かったのは「ステータスが低いと死ぬ(寿命が短くなる)」というデータ。韓国と日本を除いては出世すればするほど健康になるのだとか。そんだけ他人と優劣を比べて自己肯定感が下がるのは心身を蝕むということで・・いい車とか高い食事とか、ありがたい戒名とか自慢してる奴らなんて小バカにしてりゃ良いのによぅ。我々はもうちょっと吉良吉影を見習うべきなのである。
あ、日本と韓国がちょっと違うのは中間管理職が一番死亡率高いという話。そりゃそうだろうな・・
2024/01/04「ペンギン・ハイウェイ」
グハーッ!すごく良い!
たまたまQiitaで引用されていたウチダ君の仮説ってのが
「それって量子力学のコペンハーゲン解釈のアレじゃない?」
と、気になったのが発端。物語とかキャラクターとか一切期待しないで読んだのだが・・いや、やられたなぁ。僕にこんなに少年に共感する気持ちが残っていたなんて・・。
多分、小学生の時に読んでいたらもうちょっと賢くなってたと思う。猛烈に自分の手書きノートが欲しくなってしまう一冊なのでした。
アマゾンで画像をいただこうと思って検索したらアニメにもなってる模様。けど大事にしたいのでそんなモノは観ない!
2023/12/22「天上天下唯我独尊」
ずっと気になってて読んでない作品がありまして・・高校生の時にヤンマガでやってた「天上天下唯我独尊」って不良ボクシング漫画。
とにかく「絵が独特」、男前・美女が一切出てこない・・という代物で途中まで読んでたんだけど、主人公に想いを寄せる(設定上)美少女が騙されて不良に暴行されかかる(アニュニュ!の回)まで読んだけど、そこで止めてしまったのでした。
ちょっと前に同時期(だったかな?)読んでいた「BlackBrain」も読み返したことだしコッチも行ってみるか!と言う流れ。
で・・感想なんですが・・
こんな面白いボクシング漫画あったのか!と目をこじ開けられた思いでした・・ラストバトルで主人公の気概にボロ泣きしてしまった。いや、展開は無茶だと思うんですよ。公式戦4回でソレっていくらなんでも・・と。けどねぇ、そんな理屈をねじ伏せるパワーがこの漫画にはある!
前半は正直「絵が独特」というか「下手くそ」なんですけど、中盤、物語の盛り上がりと共にグングン画力がアップしてきて、特に宿敵「安岡」戦のド迫力と言ったら・・
今まで最高のボクシング漫画は「がんばれ元気」だと思ってたんだけど違うね!「天上天下唯我独尊」ですわ。これからの人生で気合が抜けてきた時のためにセットで買おうかなぁ・・
最後に宿敵の「安岡」。これが最高の悪役でしたね。良い悪役ですよ・・やっぱりね「戦った結果仲間になる」とか「実は良いやつ」とかヌルい事やってるから今の漫画は燃えないんだと思いました。結局「男」は「殺す」生き物なんだよなぁ
2023/12/07「ブラックブレイン」
学生時代に読んで衝撃を受けた三大「奇」マンガと言えば・・「14歳」「バクネヤング」そしてこのBLACK BRAINだっ!
いや〜改めて読み返してみたんですけど凄いマンガだなぁ〜(^_^;)
とにかく絵柄が気持ち悪い(褒めてます)。そしてその気持ち悪い絵柄でぶっ壊れた性的嗜好が次々と登場して無茶苦茶な話が展開する。とにかく設定からしてぶっ飛んでいるんですよねぇ・・はるか未来、現在のホモサピエンスから進化してホモサピエンスを「肉資材」として活用し反映する「ヒテロ」人類が自分たちの未来を守るために、歴史の分岐点現代の少年に介入して歴史改変を防ぐという話なんだけど・・まあ、そこら辺は物語を動かすための設定ですけどね。
Tic-80でゲームが作れるようになったら(いつになることやら・・w)、是非とも勝手にゲーム化してみたいですねぇ。
お近くの漫画喫茶に(ないと思うけど)あったら是非ご一読を!
2023/11/15「不老長寿の食事術」
例によって図書館の新刊で置かれていたので。
色々と書かれていたけど、結局のところ「バランスよく体に良いものを」という当たり前すぎる結論だった。そりゃそうか(^_^;)
中で紹介されてる良い食材だけど「大豆製品」「海藻」「納豆」「玄米」などはすでに取り入れてる(というかそれしか食ってない)ので・・オッケイだな!ということで新たに実践することはありませんでした。
2023/11/13「お金を生み出す伝え方」
これが意外にもすごく良かった!当然ながらお金がどうとかって浅い話ではなくて、結局組織のパワーってのは「伝える力」→「力の結集」なんだと。例の「サピエンス全史」で言われてた、人類が他を圧倒してのし上がってきた「幻想を信じる力」を生み出すために効果的な方法が書かれてる・・と感じました。
中学生にも分かるような文章で、物語として伝えろ!
って事で。今回はメモを取りながら読んだので定期的に何度も読み返してみようと思いました(メモを)。この文章は全然ルールに則っていませんけどね!
手に取ったのは図書館で新刊に並んでいたため。しかしまあ何という品のないタイトルだ・・カウンターに出すのが恥ずかしかったよ(-_-;) はっ!?もしやエロ本と同じで借りにくくして通販で買わせようという作戦なのか?
原題は多分「THE BEZOS BLUEPRINT」なんでしょうね。ちゃんと表示されてる事に「現代日本で売るためにはなりふりかまってなれないんすよ〜」という言い訳が感じられるような。
2023/11/10「旅するモヤモヤ相談室」
図書館の新刊コーナーで目を引いたので。なんとなく旅行者のためのノウハウ本かな?と思って持ち帰ったのだけど全く違う内容だった。主に学者さんたちが世界各国にフィールドワークを行った際に気づいたり得た知識や考え方から人類全体を考える・・みたいな内容。めちゃくちゃ面白い!やっぱり(良い)学者さんって頭のネジが何本か外れてるんだなぁ・・と。
興味深かったのはブータンでの話。貧しくても幸せ・・って国だったのだけど色々と物が入ってきて豊かになってくると「自分のほうがたくさん持っている」という考え方がどうしても出てくるのだと。飲めば飲むほど喉が渇く・・ほんに資本主義は海水のようだぁ
中でも松嶋健先生の項目は特に興味深かった。ちょっと著書とかを探してみないといけないなぁ・・あと別の方が紹介してくれてた中島らもの「明るい悩み相談室」、これは岡田敏夫も褒めてた本だったし是非読んでみよう。
2023/11/06「沈黙の艦隊」
今週の(と言うか二週間がかりだったが)漫画喫茶はずっと気になってた沈黙の艦隊を読破した。いや〜・・・大変な漫画だなこれは!と。
連載当時は高校生でMBSのヤングタウンを聞いてるとこの「沈黙の艦隊」と「AKIRA」の雑誌CM(声優は塩屋翼と鶴ひろみ)でプッシュされまくりだったけど、そりゃ売れるよ面白いもの。
ただ後半・・海江田が神がかって来てからはさすがにどうなんだ?と。
それまでも補給が受けられない立場では一度たりとも被弾できないのでしょうがないんだろうけど、とにかく無双するってのは個人的にはちょっとなぁ・・と思ってたけど、最後にはキリストになっちゃうのはね・・(^_^;)
そんで思想的には・・これどうなんだろうね?なんか引っかかる主張なんだよなぁ・・手っ取り早いけど、それに飛びついて良いものかどうか。マスコミでの投票の様子も海江田を礼賛する熱狂がなんか恐ろしい。まあ、核テロとかが問題になる前の話だしな〜・・
おそらくは僕が人間の善意と悪意の総量を(海江田やベネットとは違って)「悪意の量がちょっと勝ってる」と考えてるからかもね。大衆の意見というもんを信用してないし!
個人的には
「政治家の出馬条件として紛争地域の最前線で数年間傭兵かなにかをやらせる」
「国会議員任期中は子息を最前線の一兵卒として軍務に就かせる」
ってのでちょっと戦争リスクはマシになるような気がするけどどうだろう?
ちなみにアマゾンで画像を拾おうとしたら、こんな画像を見つけた。新装版は(多分映画の)こんな表紙なのか・・もしも現実の海江田がこんな目つきをしてたらとてもじゃないけど怖くて任せられないと思う
2023/11/05「昭和史からの警鐘」
同じく図書館で新刊で置いてあったので。最近ちょうど松本清張が気になってたんだよな・・と手に取ってみた。
とにかく細かいデータはスルーしておいたけど(^_^;) ザーッと読み通す。現代を生きてる僕(ら?)は気づかないけど、今現在の政府や軍部の動きは軍国主義や帝国主義に暴走をしていた時期によく似ている、と。まあ、松本清張さんは40年くらい前からずっと警鐘を鳴らしていたということだから「戦後からずっと言ってんのかい」という気はしないでもないけど・・とにかく組織というのは放っておくと自己肥大化を目指すものだろうから(役所に官僚、会社に軍部などなど)、確かに国民は常に監視を怠ってはいかん!というのは間違いないだろうね。
どうも戦後の(良い意味で?)軟弱日本に生まれ育った立場からすると「戦争なんて、そんな根性無いってw」と言うのが個人的な意見だったわけだけど・・確かに無意識で「中国許さん!やられたらやり返せるくらいには軍備を持たんかい!」という程度には好戦的になってきてる気もするし・・。ちょっと気をつけた方が良いかも知れませんね。まあ、あんまり調子に乗ってたら独裁者は自作の武器で殺す!と言う気合を見せたほうが良いかも知れませんね、国民は。