細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「ファイヤー・ウォール」は本道サスペンスの傑作。

2006年02月27日 | Weblog
●2月27日(月)13-00 日比谷<ワーナー試写室>
M-027 「ファイヤー・ウォール」Firewall (2006)Warner Brothers 米
監督・リチャード・ロンクレイン 主演・ハリソン・フォード ★★★☆☆☆
タイトルの意味は内部ネットワークを、外部ネットの不法侵入を阻止するコンピュータ・システムのことだという。
ハリソン・フォードは銀行のファイアー・ウォールのシステム管理エンジニアー。
家族を誘拐して、彼の頭脳を利用して高額の預金口座から大金をスライド窃盗する新手のギャングが、ハリソンの自宅に立てこもって犯罪計画を決行する。
あの「必死の逃亡者」の構図だが、ロンクレインの演出も雨のシアトルを背景に、ぬかりがない。
久しぶりにCGに頼らないで、あくまで頭脳で勝負するサスペンスは、油断がない。
ラストは逆襲に出たハリソン・フォードのヒロイックなアクションでハッピー・エンド。
古典的なワーナー映画自慢の、ストレートなテンポが気持ちいい面白さ。
ハリソンとしても「エアフォース・ワン」以来10年ぶりの娯楽快作だ。
ポール・ベタニーも「ダ・ビンチ・コード」の悪役への充実を予感させる好演だ。