細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「アンジェラ」堕天使の愛の手ほどき。

2006年03月01日 | Weblog
●3月1日(水)13-30 汐留<スペースFS汐留ホール>
M-028 「アンジェラ」Angela (2005)europacorp・仏
監督・リュック・べッソン 主演・リー・ラスムッセン ★★★☆☆
ベッソンが「ジャンヌ・ダルク」以来6年ぶりに監督した新作は、タイトルのように天使の恋。
セーヌ河に飛び込もうと自殺を考えた男の前に、美女が飛び込んでしまう。
フランク・キャプラ監督「素晴らしき哉、人生」と同じ展開だ。
自ら天使を名乗る長身の美女は、自殺願望の男に人生の幸せをいろいろと伝授する。
そして恋。
このようなテーマは「ベルリン天使の詩」や「シティ・オブ・エンジェル」でも描かれたように、古典的テーマ。
ケイリー・グラントの「気まぐれ天使」もあった。
全編モノクロームでノスタルジックな巴里を舞台に、コミックな恋はマジな展開となるのだ。
これはこれで可愛いのだが、久しぶりのベッソン監督としては、サプライズがなかった。
恋のキューピッドがダメ男に恋をした。珍しくストレートなラブ・ストーリーだが・・・。