細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●アカデミー賞のビッグ・サプライズ。

2006年03月06日 | Weblog
●3月6日(月)10-00 WOWOW
第78回アカデミー賞受賞結果
「キネマ旬報」誌で座談会したように、順調に5部門を正解して、あとは作品賞。
今年は主要全部門正解だな、と思った瞬間、ジャック・ニコルソンが登場したので嫌な予感がした。
その前のオリジナル脚本部門で「クラッシュ」が受賞。しかもジャックといえば「バットマン」のジョーカーではないか。
通常なら前年受賞のクリント・イーストウッドがプレゼンターで出るのに、なんでジャックなのだ。
「the oscar goes to.....」言ったあと彼の表情が微笑した。いや嘲笑かな。
「crash..」と言ったのはジョークかと思った。
この結果は、さすがアカデミーの英断だと思う。
「ブロークバック・マウンテン」はいいが、どこか不満があったのは正直な気持ち。
しかし「クラッシュ」は、いかにもテレビ・ドラマ風で、アカデミー賞にしては小振り。それが甘かった。
おめでとう。
今年のアカデミー賞には、協会の意地が込められていた。
今頃、クリントとポール・ハギスは次作の編集室で「父親たちの星条旗」のラッシュを編集しながら乾杯しているだろう。