細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「16ブロック」もひとつのトレーニング・デイだ。

2006年09月16日 | Weblog
●9月15日(金)13-00 新富町<ソニー・ピクチャーズ試写室>
M-112 「16ブロック」16 Blocks (2006) sony pictures 米
監督・リチャード・ドナー 主演・ブルース・ウィリス ★★★☆☆☆
この監督でこの主演だから、よくあるアクションものかと思ったら大違い。
これは久々に予想外の拾い物のポリス・アクション。
しかもあの秀作「トレーニング・デイ」を彷彿とさせる、悪徳警官の更生もので、おっとっとの感動もの。
裁判の証人を留置所から、ほんの16ブロック護送するだけの話。
エルモア・レナードの「決断の3時10分」のようなことが、警察内部のグループが武力で阻止しようとする。
徹夜勤務明けのブルースは、はじめうんざりしているが、ことはどうも大事らしい。
とうとうキレた彼は、自分のぐうたら人生を返上して、決死の逃避を決行する。
リアルタイムで進行するテンポが快調で、ドナー監督もすっかり若返ったようだ。
文句なく、ブルース・ウィリスの代表作と言っていい。