細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「デ・ジャヴ」はローラの事件を思い出した。

2006年12月28日 | Weblog
●12月26日(火)13-00 六本木<ブエナビスタ試写室>
M-148 「デ・ジャヴ」Deja Vu (2006) touchstone 米
監督・トニー・スコット 主演・デンゼル・ワシントン ★★★☆☆☆
ことしのラスト試写は148本目。上等なフィニッシュだった。
ニューオーリンズでテロによるフェリー・ボート爆破事件が起こった。
捜査官のデンゼルは、その河の上流で見つかった若い黒人女性の死体に興味を持つ。
大体、上流で見つかるのも変だが、死亡推定時間も2時間位は早い。
しかもその顔には過去に逢った記憶があった。
そう、あのクラシックな捜査もの「ローラ殺人事件」である。
事件前の監視カメラを分析していた極秘の政府特殊捜査機関では、デンゼルの「透視能力」をもとに、4日前の女性の行動を探るうちに、その殺人を未然に食い止めればテロも防げたはずだ、と思い当たる。
ここからは「マイノリティ・リポート」と同様に、S.F.的ファンタジーの要素が濃くなるが、結末は言えない。
ただ、一種のタイムスリップものと見るか、ロマンティックなラブ・ストーリーとして見るかで、この映画の評価は割れる。
もともと「デ・ジャヴ」というのは、ロマンティックな思い込みだと解釈するわたしは、この映画のラストは面白かった。
<アリエネエー>主義のハリウッド映画では、この展開もよく判る。
さすが、ブラッカイマーとスコット・コンビは、面白い。

ではよいお年を。