細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ブレイブ ワン』法律のグレイゾーンで復讐を実行する方法。

2007年09月28日 | Weblog
●9月27日(木)13-00 日比谷<ワーナー試写室>
M-119 『ブレイブ ワン』The Brave One (2007) warner brothers
監督・ニール・ジョーダン 主演・ジョディ・フォスター ★★★☆☆☆
ニューヨークの夜、セントラルパークで犬の散歩をしていたカップルが暴漢に襲われた。
男は死亡、そのフィアンセのジョディは瀕死の重傷を負って3ヶ月の入院。
退院しても後遺症でラジオのパースナリティの仕事もうまくいかない。
それはフィアンセを殺された怒りよりも、取り締まりや捜査が緩慢な警察の対応にもあった。
悩んだ末に、彼女は単身でリベンジを実行する。
もちろん法律では許されない。
クリント・イーストウッドは『アウトロー』で復讐したのは西部劇の時代だ。
勤勉な刑事テレンス・ハワードは別の事件の捜査をしながら、彼女の行動を察知する。
要するにジェーソン・ボーンのようなストーリーを、女性がひとりで実行することの、合法的な側面を丁寧に描いているのが、ただのアクション映画とは違うポイントだ。
フィルム・ノワールの資質を持ちながら、そうならないのは、美学よりも合法に執着したせいだろう。