細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『ハンティング・パーティ』の曖昧で危険な取材行動。

2008年02月07日 | Weblog
●2月6日(水)13-00 渋谷<ショウゲート試写室>
M-018 『ハンティング・パーティ』The Hunting Party (2007)intermedia 米
監督/リチャード・シェパード 主演/リチャード・ギア ★★★☆
冬期オリンピックも開催された、サラエボ。
紛争は5年前に終結しているが、反政府指導者は山岳地帯に潜伏していた。
今や仕事にあぶれたジャーナリストのギアは、旧友のカメラマンと共に、その取材に記者生命を賭ける。
アイデアはいいのだが、どうもチャック・ノリスのゲリラ戦闘映画の映像がインサートされるので、『ランボー』のようなアクションが目立ってしまう。
結局、CIAのエージェントと間違えられて、かなりヤバい状態になるのだが、実はCIAの囮だったりして、話は空回り。
ジャーナリストというのは、完全に中立で透明人間の平和主義者の筈なのに、この作品のギアは、賞金目当ての西部のバウンティ・キラーのよう。
それにしては取材の現場復帰を切望していて、人間性が曖昧だ。
だから映画もスパイ・アクションものと間違えられてしまう。
マイケル・マンやスティーブン・ザイリアンが監督したら、もっと厚みが出ただろうが。

●GW,日比谷シャンテなどでロードショウ