●4月2日(水)13-00 築地<松竹試写室>
M-036 『あの日の指輪を待つきみに』Closing the Ring (2007)scion film 英
監督/リチャード・アッテンボロー 主演/シャーリー・マクレーン ★★★★
第二次大戦のアイルランドで、初恋のフィアンセが、戦地で墜死。
50年の年月の果てに、かつての戦場ベルファーストで土の下から婚約指輪が発見された。
これは事実がベースになったラブストーリー。
その後結婚して家庭を持った夫の葬儀も終わり、指輪を受け取ったシャーリー・マクレーンは、その発見現場に赴く。
自分の人生の起点というよりは、彼女にとっての恋の終わった場所への旅である。
非常に繊細で遠大なテーマを、アッテンボロー巨匠は入念に描いていて、久しぶりにスケールの大きな人間ドラマを見た。
『哀愁』と同じような背景は、たしかに胸に迫る。
残念なのは、若い時代の人間たちの演技に深みが伺えないのだが、ま、そこはマクレーンと、クリストファー・プラマーの好演が補っていて申し分ない感動は残った。所詮は高齢者の感傷ドラマなのだ。
それでも古典的で、重厚、雄弁なドラマに好感が持てた。
ラストで瀕死の兵隊の手を握る老嬢の姿が、無情な時間の隔たりを見せつけて印象的だった。
それにしても困ったのは、この難しく長い邦題だ。
ひとに奨めようにも、このタイトルでは憶えられない。
もっと原題に近いシンプルな題名が、ある筈なのに、残念だ。
●初夏にテアトル系でロードショウ予定
M-036 『あの日の指輪を待つきみに』Closing the Ring (2007)scion film 英
監督/リチャード・アッテンボロー 主演/シャーリー・マクレーン ★★★★
第二次大戦のアイルランドで、初恋のフィアンセが、戦地で墜死。
50年の年月の果てに、かつての戦場ベルファーストで土の下から婚約指輪が発見された。
これは事実がベースになったラブストーリー。
その後結婚して家庭を持った夫の葬儀も終わり、指輪を受け取ったシャーリー・マクレーンは、その発見現場に赴く。
自分の人生の起点というよりは、彼女にとっての恋の終わった場所への旅である。
非常に繊細で遠大なテーマを、アッテンボロー巨匠は入念に描いていて、久しぶりにスケールの大きな人間ドラマを見た。
『哀愁』と同じような背景は、たしかに胸に迫る。
残念なのは、若い時代の人間たちの演技に深みが伺えないのだが、ま、そこはマクレーンと、クリストファー・プラマーの好演が補っていて申し分ない感動は残った。所詮は高齢者の感傷ドラマなのだ。
それでも古典的で、重厚、雄弁なドラマに好感が持てた。
ラストで瀕死の兵隊の手を握る老嬢の姿が、無情な時間の隔たりを見せつけて印象的だった。
それにしても困ったのは、この難しく長い邦題だ。
ひとに奨めようにも、このタイトルでは憶えられない。
もっと原題に近いシンプルな題名が、ある筈なのに、残念だ。
●初夏にテアトル系でロードショウ予定