●7月14日(月)DVD
『暗夜を渉る』Night Passage (2006) sony pictures
『湖水に消える』Death in Paradise (2006) sony pictures
監督/ロバート・ハーモン 主演/トム・セレック ★★★☆☆
いずれもDVDで発売された、ロバート・B・パーカー原作「ジェシー・ストーン警察署長」シリーズの映画化で、先に発売された『ストーン・コールド』も同じシリーズ。
ロス警察を免職になったジェシーは、ボストン郊外のパラダイスという小さな町の警察署長になる。
部下はふたり程度。
作品はいずれも事件そのものよりも、中年警官の向上心を喪失したような日々が淡々と描かれる。
これはポリス映画というよりも、アメリカン・ハードボイルドの疲労感を見つめていて、非常に共感の濃いシリーズとして味わいがある。
夢はないが、失望もしていない。ただ人生のピークをとうに過ぎた男の疲れた情感に好感のもてるドラマ。
老犬と酒だけが友だ。
劇場公開しなかったが、深夜にひとりで見る作品としての静かな個性はある。
「てめえの気持ちは判るよ、でも許せねえものは放っとけねえよ」とジェシーが吐き捨てる。
たった一発の銃弾でドラマが決まる。これは現代の西部劇だろう。
『暗夜を渉る』Night Passage (2006) sony pictures
『湖水に消える』Death in Paradise (2006) sony pictures
監督/ロバート・ハーモン 主演/トム・セレック ★★★☆☆
いずれもDVDで発売された、ロバート・B・パーカー原作「ジェシー・ストーン警察署長」シリーズの映画化で、先に発売された『ストーン・コールド』も同じシリーズ。
ロス警察を免職になったジェシーは、ボストン郊外のパラダイスという小さな町の警察署長になる。
部下はふたり程度。
作品はいずれも事件そのものよりも、中年警官の向上心を喪失したような日々が淡々と描かれる。
これはポリス映画というよりも、アメリカン・ハードボイルドの疲労感を見つめていて、非常に共感の濃いシリーズとして味わいがある。
夢はないが、失望もしていない。ただ人生のピークをとうに過ぎた男の疲れた情感に好感のもてるドラマ。
老犬と酒だけが友だ。
劇場公開しなかったが、深夜にひとりで見る作品としての静かな個性はある。
「てめえの気持ちは判るよ、でも許せねえものは放っとけねえよ」とジェシーが吐き捨てる。
たった一発の銃弾でドラマが決まる。これは現代の西部劇だろう。