●『バンク・ジョブ』は痛快なナイスジョブだ。

●10月6日（月）13-00 京橋＜映画美学校／第二試写室＞
M-114 『バンク・ジョブ』The Bank Job (2007) mosaic media 英
監督／ロジャー・ドナルドソン　主演／ジェイソン・ステイサム　★★★☆☆☆
久しぶりに気分のいいクライム・サスペンスの快作だ。
70年代に実際にロンドンのベイカー・ストリートで起こった銀行泥棒。
隣の店舗から地下に穴を掘って、銀行の貸金庫の床から侵入する手口はよくある。
この事件の面白さは、奪った盗品のなかに、イギリス王室のスキャンダルに関する情報や、警察上部への賄賂に関する帳簿までが盗まれてしまったことだ。
その被害者たちは、警察に届け出る訳にもいかず、犯人グループとの交渉も立場が逆転。
まさに『スティング』のような悪玉の快挙なのだが、監督も至って沈着にクールなスタンスを守る。
これだけ面白い＜ナイス・ジョブ＞は珍しい。

●12月、シネマライズでロードショウ