●3月27日(金)13-00 紀尾井町<角川映画試写室>
M-033 『ブッシュ』W. (2009) QED international 米
監督/オリバー・ストーン 主演/ジョシュ・ブローリン ★★★
退任したばかりのアメリカ前大統領ジョージ・W・ブッシュの半生記を皮肉を込めて描いた作品。
政治的な作品の多い監督の『JFK』や『ニクソン』に比べると、あの痛烈な毒舌と映像パワーはない。
特に、イラクへの空爆を強行した周辺の政治的決断の功罪については、とくに突っ込みもなく、しかもラムズフェルドの退任の描写もないので、これは風刺映画としても薄味になっている。
あの9-11にしても、ただの過去のエピソードにしている辺りも曖昧で、これは政治家の肖像ではなくて、ひとりの小心なエディプス・コンプレックスのカリカチュアに終始した。
ジュシュ・ブローリンの演技も、どこかコミカルなそっくりさんで、苦笑を誘う。
とにかく、あのブッシュの時代は嘲笑のうちに終わったのだ、と、この映画も苦笑しているようだ。
●5月16日、有楽町スバル座などでロードショー
M-033 『ブッシュ』W. (2009) QED international 米
監督/オリバー・ストーン 主演/ジョシュ・ブローリン ★★★
退任したばかりのアメリカ前大統領ジョージ・W・ブッシュの半生記を皮肉を込めて描いた作品。
政治的な作品の多い監督の『JFK』や『ニクソン』に比べると、あの痛烈な毒舌と映像パワーはない。
特に、イラクへの空爆を強行した周辺の政治的決断の功罪については、とくに突っ込みもなく、しかもラムズフェルドの退任の描写もないので、これは風刺映画としても薄味になっている。
あの9-11にしても、ただの過去のエピソードにしている辺りも曖昧で、これは政治家の肖像ではなくて、ひとりの小心なエディプス・コンプレックスのカリカチュアに終始した。
ジュシュ・ブローリンの演技も、どこかコミカルなそっくりさんで、苦笑を誘う。
とにかく、あのブッシュの時代は嘲笑のうちに終わったのだ、と、この映画も苦笑しているようだ。
●5月16日、有楽町スバル座などでロードショー