●10月8日(木)13-00 渋谷<ショウゲート試写室>
M-104 『スペル』Drag Me to Hell (2009) universal; ghost house
監督/サム・ライミ 主演/アリソン・ローマン ★★★☆
60年代のユニヴァーサル社のマークから始まるあたり、監督もあの時代の恐怖映画体験に戻った感覚を、あえて積極的に露呈して楽しんでいる。
銀行の融資係のアリソンは、その日の気分も悪く、ついつい金の返済に困った老婆を邪見に断ってしまった。そしてその瞬間から、彼女の人生は急に地獄に転落して行く。
随所にトリッキーなショックを重ねる監督の演出は、まさにユニヴァーサル・スタジオ・ツアーのお化け屋敷コースと化していくのだ。
昆虫が口の中に入り、見るのも気味の悪い汚物を吐き出すは、血を吐くは・・・・。大変だ。
その悪趣味性ではタランティーノには引けをとらないほど、執拗に初歩的なショッカーを見せてくれる。
あまりのしつこさに笑ってしまったが、これもホラー映画の低俗さであり、ゲテもの娯楽性なのだ。
心配なのは、これが日劇で上映するという事実である。60年代ならば、場末のガード下劇場で上映するようなB級ホラーを、これだけの誇り高いメジャー劇場で公開するという時代。それの方が恐ろしい。
●11月6日より、有楽町TOHOCINEMA日劇などでロードショー
M-104 『スペル』Drag Me to Hell (2009) universal; ghost house
監督/サム・ライミ 主演/アリソン・ローマン ★★★☆
60年代のユニヴァーサル社のマークから始まるあたり、監督もあの時代の恐怖映画体験に戻った感覚を、あえて積極的に露呈して楽しんでいる。
銀行の融資係のアリソンは、その日の気分も悪く、ついつい金の返済に困った老婆を邪見に断ってしまった。そしてその瞬間から、彼女の人生は急に地獄に転落して行く。
随所にトリッキーなショックを重ねる監督の演出は、まさにユニヴァーサル・スタジオ・ツアーのお化け屋敷コースと化していくのだ。
昆虫が口の中に入り、見るのも気味の悪い汚物を吐き出すは、血を吐くは・・・・。大変だ。
その悪趣味性ではタランティーノには引けをとらないほど、執拗に初歩的なショッカーを見せてくれる。
あまりのしつこさに笑ってしまったが、これもホラー映画の低俗さであり、ゲテもの娯楽性なのだ。
心配なのは、これが日劇で上映するという事実である。60年代ならば、場末のガード下劇場で上映するようなB級ホラーを、これだけの誇り高いメジャー劇場で公開するという時代。それの方が恐ろしい。
●11月6日より、有楽町TOHOCINEMA日劇などでロードショー