●『ホワイトアウト』のせいで、よく見えないオーロラ殺人事件の謎。

●10月14日（水）10-00 内幸町＜ワーナーブラザース試写室＞
M-105 『ホワイトアウト』Whiteout (2009) warner brothers
監督／ドミニク・セナ　主演／ケイト・ベッキンセール　★★★☆
南極平和基地の近くで男の墜死体が発見された。
駐屯していた連邦捜査官のケイトは、遺体を解剖していて奇妙な傷を見つけて、その現場近くのクレバスの下に、50年前に墜落したロシアの貨物機の残骸を見つけた。その消えた積荷に謎があるようだ。
厳寒の極地を舞台にしたミステリーだが、これは特に南極である必要もない、宇宙ステーションでもあったような事件もの。
時折見られるオーロラや、ホワイトアウトと呼ばれる嵐の壮絶さは、たしかに異境の魅力はあるものの、冒頭から『ソードフィッシュ』のセナ監督は、得意のCGの映像を駆使しているので、あまり驚きはないのが残念。
ケイトにしても、タフな女性捜査官を熱演しているものの、連続テレビ映画のようで特出した魅力は出し切れないテーマだった。
ボンド役で落選したアレックス・オローリンが、ちょいと印象的な顔を見せたのが拾い物だった。

●１０月３１日より、渋谷東急などでロードショー