細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『ロフト』で発覚した全裸女性殺人事件の不可解な迷走。

2009年11月07日 | Weblog
●11月6日(金)13-00 東銀座<松竹試写室>
M-118 『ロフト』Loft (2008) woestijnvis NV ベルギー
監督/エリク・ヴァン・ローイ 主演/ケーン・デ・ボーウ ★★★☆
新築されたマンションの最上階にあるロフトのベッドで、手錠を掛けられた若い全裸女性の殺害死体が発見された。雨の降る大都会の夜。
そこは建築関係者が仲間5人で使っていたスペースで、警察は彼らに事情聴取するが、アリバイのある彼らは真実を語らない。
「ユージュアル・サスペクツ」のような謎解きミステリーで、非常にスタイリッシュな映像と演出で飽きさせない。それぞれに犯人としての容疑はあるように見える。
仲間はみな妻帯者で生活には困っていない。つまりそこは、彼らの情事の隠し部屋だったのだ。
よくありがちなアガサ・クリスティ風の謎解きで、それぞれの男たちの過去の交流関係もフラッシュバックされるので、アタマの整理が大変だ。
しかし、よく考えると妙な点も多いのに気がついて来る。ストーリーの不具合も見えて来るのだ。
ベルギーでヒットしたのは、もしかしたら奇異な事件の発端に問題があったからだろう。

●11月20日より、渋谷ANGERICAでロードショー