●11月12日(木)13-00 六本木<ウォルト・ディズニー試写室>
M-121 『サロゲート』Sarrogates (2009) touchstone 米
監督/ジョナサン・モストゥ 主演/ブルース・ウィリス ★★★
ロボットが一般的に私物化されて、人間の雑務がすべて代行されるようになった世界の話。
事故に見せかけた殺人事件に、FBIのサロゲート(代理ロボット)であるブルースが捜査に乗り出した。
というのも、事件の背景には強力な秘密殺人マシーンの存在があるらしい。
あの傑作「ブレイド・ランナー」を、もっと多様化したような設定だが、なぜか都市や交通機関は今のまま。
そして、すべての人間がサロゲートという構成は、次第に陳腐なドラマに見えて来る。
時々は生身の人間が登場するが、ほとんどは厚化粧したようなロボットたちのドラマだから、仮面劇のようで迫真性がない。犯罪の残酷性はあっても人間的な傷みとか怒りが稀薄になってしまう。せっかく夫婦の愛をラストで語っても遅すぎた。ロボットには心臓機能はあっても、愛情を察知するハートはない。
それがこの映画を絵空事に終わらせてしまったようだ。
所詮はSFコミックの世界なのだが、それにしても陳腐だった。
●2010年1月22日より、日比谷スカラ座などでロードショー
M-121 『サロゲート』Sarrogates (2009) touchstone 米
監督/ジョナサン・モストゥ 主演/ブルース・ウィリス ★★★
ロボットが一般的に私物化されて、人間の雑務がすべて代行されるようになった世界の話。
事故に見せかけた殺人事件に、FBIのサロゲート(代理ロボット)であるブルースが捜査に乗り出した。
というのも、事件の背景には強力な秘密殺人マシーンの存在があるらしい。
あの傑作「ブレイド・ランナー」を、もっと多様化したような設定だが、なぜか都市や交通機関は今のまま。
そして、すべての人間がサロゲートという構成は、次第に陳腐なドラマに見えて来る。
時々は生身の人間が登場するが、ほとんどは厚化粧したようなロボットたちのドラマだから、仮面劇のようで迫真性がない。犯罪の残酷性はあっても人間的な傷みとか怒りが稀薄になってしまう。せっかく夫婦の愛をラストで語っても遅すぎた。ロボットには心臓機能はあっても、愛情を察知するハートはない。
それがこの映画を絵空事に終わらせてしまったようだ。
所詮はSFコミックの世界なのだが、それにしても陳腐だった。
●2010年1月22日より、日比谷スカラ座などでロードショー