●6月2日(水)13-00 六本木<アスミックエース試写室>
M-066 『ザ・ロード』The Road (2009) dimension films 米
監督/ジョン・ヒルコート 主演/ヴィゴ・モーテンセン ★★★☆☆☆
なぜかまた地球崩壊後の陽のあたらない世界。
生き残った父は息子の手を引いて、ひたすら南に向かう。
話は「ウォーカー」や「ゾンビランド」に共通しているが、テーマは父と息子の愛情と絆がテーマ。あの「ノー・カントリー」のコーマック・マッカーシーがピュリッツァー賞を授賞した原作なので、哲学的なモノローグが多く、映像もクールで知的ではある。
こうした絶望的な極限状態を描くことで、いまの飽食社会への皮肉を諭しているのか。それとも西部劇のような基本的な自活の日々に、人間の本質的な強さと美しい善意を描こうとしたのか、とにかく重く暗い。
ヒーロー映画やゾンビ映画にしなかったのも、テーマの未来性に暗示が強いせいだろうか。
ただのホームレスものとすれば、あの「自転車泥棒」への憧憬も見て取れたが、それにしては演出が常套なのが惜しまれた。
本当に善意で真剣なる労作である。
■左中間のフェンスに届くツーベース・ヒット。
●8月頃、TOHOシネマズ シャンテでロードショー
M-066 『ザ・ロード』The Road (2009) dimension films 米
監督/ジョン・ヒルコート 主演/ヴィゴ・モーテンセン ★★★☆☆☆
なぜかまた地球崩壊後の陽のあたらない世界。
生き残った父は息子の手を引いて、ひたすら南に向かう。
話は「ウォーカー」や「ゾンビランド」に共通しているが、テーマは父と息子の愛情と絆がテーマ。あの「ノー・カントリー」のコーマック・マッカーシーがピュリッツァー賞を授賞した原作なので、哲学的なモノローグが多く、映像もクールで知的ではある。
こうした絶望的な極限状態を描くことで、いまの飽食社会への皮肉を諭しているのか。それとも西部劇のような基本的な自活の日々に、人間の本質的な強さと美しい善意を描こうとしたのか、とにかく重く暗い。
ヒーロー映画やゾンビ映画にしなかったのも、テーマの未来性に暗示が強いせいだろうか。
ただのホームレスものとすれば、あの「自転車泥棒」への憧憬も見て取れたが、それにしては演出が常套なのが惜しまれた。
本当に善意で真剣なる労作である。
■左中間のフェンスに届くツーベース・ヒット。
●8月頃、TOHOシネマズ シャンテでロードショー