●6月14日(月)13-00 築地<松竹試写室>
M-071 『シルビアのいる街で』Dans La Ville de Sylvia (2007) スペイン
監督/ホセ・ルイス・ゲリン 主演/グザヴィエ・ラフィット ★★★☆☆
6年前に別れたシルビアの姿を求めて、フランス東部の古典的迷路の街ストラスブールをさまよう青年の視線。
まるで短編映画のような簡潔で妄執に満ちたラブストーリーで会話はない。
あまりにも個人的な視線で描かれて行くので、ロマンティックというよりはニューロティックな異色作だ。
非常なほどのカメラの長まわしと、揺れるフォーカスで、かつての彼女の姿を求めて、むかしのカフェなどを徘徊する発想はヌーベルヴァーグっぽい。これは恋愛ドラマというよりは、ラブソングの歌詞のようにとりとめもなく詠嘆的で内肖的だ。
それが好きなひとにはいいが、オーソドックスな対話ドラマを期待すると、いつまでも乗り切れない話。
結局は6年も前の幻影を追い続ける夢遊病者のような映画でもある。
時折、ちらりと見せる醜女のカットなど恐ろしい。やはり恋の迷路はよく見えないのだろう。
■ゴロがセカンドベースに当たって野手の反対方向に、幸運なヒット。
●7月下旬、渋谷イメージフォーラムでロードショー。
M-071 『シルビアのいる街で』Dans La Ville de Sylvia (2007) スペイン
監督/ホセ・ルイス・ゲリン 主演/グザヴィエ・ラフィット ★★★☆☆
6年前に別れたシルビアの姿を求めて、フランス東部の古典的迷路の街ストラスブールをさまよう青年の視線。
まるで短編映画のような簡潔で妄執に満ちたラブストーリーで会話はない。
あまりにも個人的な視線で描かれて行くので、ロマンティックというよりはニューロティックな異色作だ。
非常なほどのカメラの長まわしと、揺れるフォーカスで、かつての彼女の姿を求めて、むかしのカフェなどを徘徊する発想はヌーベルヴァーグっぽい。これは恋愛ドラマというよりは、ラブソングの歌詞のようにとりとめもなく詠嘆的で内肖的だ。
それが好きなひとにはいいが、オーソドックスな対話ドラマを期待すると、いつまでも乗り切れない話。
結局は6年も前の幻影を追い続ける夢遊病者のような映画でもある。
時折、ちらりと見せる醜女のカットなど恐ろしい。やはり恋の迷路はよく見えないのだろう。
■ゴロがセカンドベースに当たって野手の反対方向に、幸運なヒット。
●7月下旬、渋谷イメージフォーラムでロードショー。